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PR名作に多数関わるエンジニアによる音質モード搭載

“原音”を知る完全ワイヤレス「HA-FX150T」。歴戦のビクタースタジオエンジニア陣が語る「Professionalモード」

2022/12/01 聞き手:編集部 小野佳希
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ビクターの完全ワイヤレスイヤホン新モデル「HA-FX150T」。大きな特徴のひとつが、大物ミュージシャンたちの楽曲制作を多数手掛ける名門音楽スタジオ「ビクタースタジオ」のエンジニア陣が直接チューニングした音質モードを搭載している点だ。チューニングの狙いはどんなところにあったのか? 担当エンジニア3名を直撃し話を訊いた。(※文中敬称略)

写真左から山田幹朗氏、中山佳敬氏、谷田茂氏

人気ミュージシャンの名曲を支えるエンジニアたちがイヤホンをチューニング



編集部 ビクタースタジオと言えば、サザンオールスターズの楽曲制作を支えている話が有名ですが、そのほかにも多数のミュージシャンがレコーディングなどで利用しています。公式サイトには所属エンジニアの皆さんが携わってきた作品も紹介されていますが、ロックミュージシャンにジャニーズアイドル、声優さんなど、多士済々です。

今回、数々の名曲誕生を支えてきたエンジニアの方々が完全ワイヤレスイヤホンの音質モードチューニングを担当されたということで、AV機器ファンからの注目も高まっています。まずは、そうした音質のベースに迫るということで、「ビクタースタジオの音」はどんな特徴があるのかを教えていただけますか?

ビクタースタジオ外観。数々の名曲がここから誕生している

谷田 イヤホンなどのハードウェアとも共通しますが、「原音探究」ということですね。生で鳴っている音をそのままパッケージすることを目指してスタジオを設計し、マイクを選んだりといったことをやっています。演奏をより忠実に録音して、リスナーの皆さんが再生する過程のなかで音が変化しないように、というのは意識しています。

谷田茂氏。多数の録音賞受賞歴を持ち、海外レコーディング経験も豊富。近年では桑田佳祐、木村拓哉、なにわ男子、SHINeeなどの作品に携わっている

山田 この「原音」というのはスタジオでエンジニアが完成させた音のことを指しています。ミュージシャンの意を汲んでマスタリングされた音楽というソフトウェアを、イヤホンやスピーカーといったハードウェアで最終的に再生されるところまでちゃんと届けたいということですね。

山田幹朗氏。エンジニアとしてバンド系やJ-POP、アーティスト系の作品に多数携わった後に、現在はエンジニアマネージャーとしてスタジオ運営に従事。ビクターやJVCケンウッド製品の音質調整に関わっている

編集部 なるほど。そういった理念が数々のミュージシャンに支持されているのかもしれませんね。

谷田 スタジオ設計も含めて、「ここで録れば絶対大丈夫だ」と信頼してもらっているのかなと思います。その信頼感や安心感が演奏のやりやすさなどにも繋がるのかなと。お手伝いする我々スタッフももう百戦錬磨ですし。録音スタジオの音質の良さが保たれ、収録後の作業でも安心できるっていうのはビクターの強みかと思います。

編集部 そうした「原音」を知る人が監修したイヤホンである証が、HA-FX150Tも冠する「Tuned by VICTOR STUDIO」という言葉ですね。

HA-FX150T

山田 はい。作品をつくった人たちが、その作品を正しい形で聴けるようにチューニングしている証拠です。

スタジオ機材をモチーフにした「ブラック」、スタジオのライティングをモチーフにした「ブロンズ」の2色をラインナップ

「Tuned by VICTOR STUDIO」の音づくりとは?



編集部 本業ではモニターヘッドホンやモニタースピーカーを利用されると思いますが、リスニング用途のイヤホンの音質監修にあたって「モニター」と「リスニング」の差は何か意識されましたか?

山田 いえ、むしろ差は設けませんでした。音楽スタジオという環境でできた基準に製品を寄せるのが、「Tuned by VICTOR STUDIO」をお願いされた意味なのかなと考えたからです。

中山 楽曲を制作したときの印象が変わらないようにということですよね。我々プロの人間が、コンシューマーの皆さんに向けて「こういう音で聴いて欲しい」というのが「Tuned by VICTOR STUDIO」なのかなと思いますね。

中山佳敬氏。歴代エンジニアの中で最も長い期間、サザンオールスターズ、桑田佳祐と作業を共にしてきた実績があり、チーフエンジニアとして、抜群の安定感を誇る。2022年は山下達郎「SOFTLY」制作にも参加

編集部 ひと口にイヤホンと言っても千差万別です。ふだんの音楽制作作業でも難しい部分だと思いますがいかがですか?

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