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【PR】音楽遍歴やポータブルオーディオへのこだわりも

アニメ監督・水島精二氏に訊いた、Astell&KernのハイレゾDAP「KANN ALPHA」を愛用するワケとは?

公開日 2020/12/19 10:00 高橋 敦
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『鋼の錬金術師』や『機動戦士ガンダム00』など、様々な作品でおなじみのアニメーション監督・水島精二氏が、Astell&Kernのポータブルハイレゾプレーヤー「KANN ALPHA」を愛用しているという。さらに聞くと、KANN ALPHAをはじめとするポータブルオーディオにどっぷり “ハマっている” らしい。

Astell&Kern「KANN ALPHA」(価格・149,980円/税込)

水島監督といえば、上述した以外にも『シャーマンキング』や『楽園追放 Expelled From Paradise』など多数を手掛け、長いキャリアにおいて幅広い作品を生み出してきたアニメ人。作品の音楽や音響へのこだわりも強く、DJとしての活動でも知られる水島監督なら、ポータブルオーディオにも独自のこだわりがありそうだ。

今回はそんな水島監督にインタビューを実施! 今まさに放送中の最新アニメ作品『D4DJ First Mix』の制作も佳境というタイミングに、作品についてはもちろん、ポータブルオーディオや愛用しているという「KANN ALPHA」の魅力、そして自身と音楽との関わりなどを伺った。

KANN ALPHAユーザーであり、ポータブルオーディオ愛好家でもある、アニメーション監督・水島精二氏に、その魅力を語っていただいた

【Profile】 水島精二(ミズシマセイジ)

アニメーション監督。1966年生まれ、東京都出身。1998年に「ジェネレイターガウル」で監督デビュー。主な監督作に「シャーマンキング」「鋼の錬金術師」「機動戦士ガンダム00」「UN-GO」「楽園追放 -Expelled from Paradise-」など。現在、アニメ監督として最新TVアニメ「D4DJ First Mix」を制作中。




トリニティ 普段はTWSと有線イヤホンとDAPを1台ずつ

── 一通りの挨拶の後に早速、「今日はこれくらい持ってきてみました」とイヤホンにポータブルプレーヤー、完全ワイヤレスイヤホンなどを、デスクにずらっと並べ始める水島監督。完全にマニアの所業だが……この物量を普段から持ち歩いている!?

水島精二監督(以下、水島監督) この量はさすがに今日の取材のためにですね(笑)。普段は出がけに、スマホで使う完全ワイヤレスイヤホン、有線のイヤホン、ポータブルプレーヤーをひとつずつ選んで持っていくといった感じです。

ポータブルオーディオにハマり始めた頃は、イヤホン数本にプレーヤーもハイエンド機種とコンパクトな機種を一台ずつとか、今よりたくさんのアイテムを持ち歩いてたんですよ。それで移動中に組み合わせを色々試したりしてました。

そういうことを繰り返していると、「今日の気分や体調だったら、このプレーヤーとこのイヤホンの組み合わせだな」みたいなことが、家を出るときにはだいたい分かるようになったんです。なので最近はシンプルなセットにまとめられてます。ぜんぶ持ち歩いてたら重いでしょ?(笑)

取材のためにたくさんのポータブルオーディオ製品を持ってきてくれた水島監督。これでも一部だとし、「気分や体調に合わせて使い分ける」という

スマホと完全ワイヤレスイヤホンの組み合わせは、音質にこだわるというより、サブスクと合わせて「新しい音楽を吸収していくためのツール」みたいな感じで使っています。AirPods Proの出番が多いんですが、その理由も「iPhoneとの組み合わせで使い勝手がいいから」です。

Astell&Kernのハイレゾプレーヤーをはじめ、iPodやウォークマン、またイヤホンもハイエンド有線イヤホンから完全ワイヤレスイヤホンまで幅広く楽しんでいらっしゃる水島監督

ただ、イヤーピース選びはこだわっていて、「AZLA SednaEarfit XELASTEC」を使ってます。AirPod Pro用だけじゃなく、色んなイヤホンに使ってますね。

有線イヤホンとポータブルプレーヤーの組み合わせでは、DJの準備や仕事で扱う音源のチェックも含めて、趣味でも仕事でもガッツリ聴き込むときのアイテムですね。

変わる世界 DJへの目覚め

── 「DJ」は、水島監督と音楽との関わりを語る上で、今や欠かせないキーワード。水島監督の世代やアニメ監督という仕事からは、当時は距離感のあった文化だったのではとも思うのだが、それに挑戦したきっかけは?

水島監督 DJをやるようになったのは、ニッポン放送アナウンサーの吉田尚記さんがアニクラやアニソンを流すクラブイベントに参加するようになって、執拗に誘われたからなんです(笑)。でも、最初はしばらく断ってました。DJって技術とかも必要で、すごく難しいものだと思ってたんで。

そんな時期、友達が出演するクラブイベントで、DJニッチさんのプレイに触れたんです。アニメのオープニングやエンディングの曲だけじゃなく、サウンドトラックの曲や僕も知らないリミックスバージョンまで使われていて、「こんな曲もあるんだ!」っていう驚きと、それらが綺麗につながっていることに驚きました。

それが僕の中で、音響監督の三間雅文さんの音楽演出の手法と繋がったんです。三間さんは例えば、作品のサウンドトラックのある曲からリズムを取り出し、別の曲のメロディーにミックスし、印象を操作する展開を作って、本来の曲に繋げてシーンにぴったり合わせたり、単なるエディットじゃないやり方で絶妙な音楽演出をされているんです。

その手法をリアルタイムでやっているみたいで、「DJってすごい!」と思いましたし、自分でもやってみたくなりました。それで実際やってみたら、自分の作品の曲をかけるとフロアが「ウォォッ!」ってすごいブチ上がってくれて。それがめちゃくちゃ気持ちよくて、もうやめられないですね。もちろん、当初不安だった技術面の問題は実際あると思うんですけど、僕が参加するイベントは身内のパーティーのような感覚で一緒になって楽しめることが多くて、それでいいじゃん!って思うようになりました。

絆 そのアーティストの曲であり僕らの作品の顔でもある曲を

── DJとのその出会いは、現在アニメも放送中の『D4DJ』プロジェクトへの参加にもつながってくる。DJを理解しているアニメ人であり、これまでの作品でも音楽面へのこだわりを見せてきたアニメ監督。その起用は必然と言えるだろう。さて改めて、自身が監督してきた作品において音楽面にはどのような関わり方を?

水島監督 たとえばオープニング曲やエンディング曲で、アーティスト選定から関われる場合なら、僕はけっこう踏み込みます。「この作品にはこのアーティストの、こういう雰囲気の曲が合うと思うんだけど、先方に交渉できませんか?」なんてプレゼンもしますよ。

その場合は、ご本人への説明も僕からさせていただくことが多いですね。オープニングやエンディングの曲って、アーティストと作品のどちらの個性も生かされていないとだめなんですよ。アーティストさんの音楽性がまずあって、延長線上に僕らの作品の主題歌を生み出してもらう、「その人の曲であり、僕らの作品の顔でもある」ことの両立が重要だと思うんです。

だから「この作品にはあなたたちの曲が必要なんです!」っていう、こちらの想いや意図をしっかり伝えることが、実はすごく大切だと思います。

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