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【PR】ヴィンテージスピーカーと現代アンプが織りなす上質な時間

大人のための文化発信基地「サウンドクリエイト」。インテリアと融合するオーディオの楽しみを提案する

公開日 2020/06/11 06:30 ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈
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■銀座に移転して13年、由緒ある並木通りの「三木ビル」2フロアで営業中

銀座のオーディオショップ「サウンドクリエイト」は、海外ブランドのオーディオ製品を中心に扱い、ヴィンテージスピーカーとも組み合わせるという、一風変わったスタイルのオーディオ専門店。さらにデンマーク家具やラグなども取り扱い、上質な暮らしを提案している。4月より、東京都の緊急事態宣言を受けて店舗は一時休業していたが、この6月より営業を再開させた。現在は木・金・土の13時から18時まで、お客様同士が密にならないようにとの配慮から、予約制での営業を行なっている。

2007年に銀座5丁目に移転してから、ずっと銀座で店を構え続けているサウンドクリエイト

サウンドクリエイトは、ここ数年で何度か移転したり、「レガート」「ラウンジ」など複数店舗の運営を行なっていたこともあり、少し分かりづらくなっているので、改めて整理しよう。

現在のサウンドクリエイトは、銀座並木通りの「三木ビル本館」の2Fと5Fの2店舗を運営している。三木ビルは、かつて映画館「並木座」があった文化的にも由緒ある建物で、1Fの「G-STAR RAW」というジーンズショップが目印。その脇のエレベーターで上のフロアに上がることができる。


入口が少し分かりにくいが、1Fのジーンズショップ「G-STAR RAW」の脇のエレベーターが入口。向かいは銀座LOFT、隣には吉田類が酒場放浪紀で訪れたこともある大衆居酒屋「銀座 三州屋」がある
2Fと5Fのコンセプトは明確に違う訳ではなく、「どちらから入っていただいても問題ありません」とサウンドクリエイトの竹田さん。現在は「レガート」や「ラウンジ」といった区別はあまり意識してはいないそうで、あえて違いをあげるならば、広いスペースで比較的大型の製品が多いのが5F、実際の部屋に近い広さで、リビングシステムなどライフスタイルに寄り添ったアイテムは2Fが多め、という印象だ。


サウンドクリエイト2Fの試聴スペース。TVとも組み合わせたリビングシステムや、LINN DSM一体型でシンプルに完結する小型システムの提案も行なっている

サウンドクリエイトの5Fの試聴スペース。LINNのスピーカーからJBLのヴィンテージまでさまざまな組み合わせを試聴できるオーディオの楽園
サウンドクリエイトの竹田響子さんは、元キャビンアテンダントという経歴を生かし、お客様に寄り添ったオーディオ提案を行なっている「敏腕スタッフ」だ。竹田さんファンでお店に通うお客様も多く、そのオーディオ提案の手腕はマニアからも高い信頼を得ている。

銀座並木通りは「銀座 三越」やブルガリなどの路面店が連なる中央通りからは少し離れており、静かな銀座散歩を楽しめるストリート。少し離れたところにはエルメスなどのブティックや高級時計ショップが並び、大人のための上質な時間を楽しませてくれる。「以前は2丁目のこのあたりも今ほどの人出もなかったのですが、LOFTや東急ハンズ、無印良品などができて、ここ数年は非常に活気が出てきていますね」

■ヴィンテージのスピーカーを独自のルートから入手、メンテナンスを施して展示する

1998年に秋葉原にオープンしたサウンドクリエイトは、元々は「LINNのショウルーム」としてスタートしたが、現社長の金野 匠氏を中心とした若いスタッフが中心となって立ち上げたこともあり、他ではやらない、ワクワクするようなオーディオを提案していきたい、という思いは当初から考えていたという。

LINNのアナログプレーヤーの銘機LP12のセットアップや、ネットワークプレーヤーDS/DSMシリーズを活用した再生については、他とは一線を画す技術とノウハウを持っているため、現在も「リンショップ」と見なされることも多いサウンドクリエイト。しかし実は、ヴィンテージスピーカーについても深い知見を持っている。

サウンドクリエイトの独自の魅力のひとつが、「ヴィンテージスピーカーを現代のアンプで鳴らす」というものだ。JBLやTANNOYといった日本で非常に人気の高いブランドはもちろん、ジェンセン、エンパイア、トゥルー・ソニックといったよりリーズナブルな、しかし確かな価値のあるスピーカーを独自のルートから入手し、メンテナンスを施した上でお店に展開している。


Tru-Sonicとオクターヴの真空管の組み合わせが楽しめるのもサウンドクリエイトならでは。ハイレゾもアナログもLINNのシステムで存分に鳴らせる
竹田さんは、「確かにヴィンテージのスピーカーは、現代スピーカーと比べるとレンジが狭いものも多くあります。しかし、現代のシステムで鳴らすと、50年前とは思えない生々しさや他では得られない魅力があり、お客様の聴かれる音楽によっては、こういうシステムプランも提案できるのではないか、と感じることもあります。現代のスピーカーも含めて幅広い提案ができるのも、私たちの強みです」と独自のオーディオ提案に自信を見せる。

入手は海外からのツテを辿ることが多く、提携スタッフに良いアイテムを随時紹介してもらっているという。質の良いアイテムはお店に入ってもすぐ売れてしまうこともあり、ある意味“一期一会”な出会いを探して店に訪れる人も少なくない。もちろん、お客様からの要望に応じて探すこともある。


TANNOYのオートグラフにGRF(奥)やエンパイアのスピーカー(左手前)などお宝ずらり。基本的に改造などはしないが、左右の音圧や内部の吸音材を整えるなど、細かなメンテナンスを行なっている
ヴィンテージスピーカーは、新品のスピーカーを売るのと同じようにはいかない。「基本的には当時の魅力をそのまま伝えたいと考えておりますが、やはり古いものでもあり、“置いてすぐちゃんと音が鳴る”とは限りません。そのため、左右の音圧が合っているかしばらく鳴らして調整したり、内部の吸音材をきれいなものにしたり、さまざまな手を加えて、お客様が安心して使えるものとして整えています」。そういった「安心して使える」アイテムとしてお客様にお届けするのも、サウンドクリエイトの大切な役割だ。

ちなみにヴィンテージのアンプ類はあまり取り扱っていないそう。その理由は、やはりエレクトロニクスのものは修理やメンテナンスに電気的な知識も必要となるため、使い手によってはオーディオに疲れてしまうこともある。あまり手を広げすぎず、お客さまが安心して楽しく使えるものだけを取り扱うというのもお店のポリシーと言えよう。

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