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新設計ドライブ、完全自社設計チップを搭載

エソテリックの旗艦トラポ&DAC「Grandioso P1X/D1X」。その画期的な技術を開発担当者が語る

2019/08/16 鈴木 裕
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対談で分かった Grandioso P1X/D1Xへの期待度

Grandioso D1Xに搭載される「Master Sound Discrete DAC」を手に取り、感心する鈴木裕氏

ふだん仕事をしていると、新しいオーディオ機器はその音を実際に体験しないとなかなか興味が湧かないが、説明を訊き、その内容を知ったりドライブメカや基板を見るだけでこれだけエキサイトする製品も稀だと思った。

残念ながらその完成した音をいまだ聴けていないが、実は聴くのがちょっと恐いような気もしている。というのも初代のGrandiosoのフルシステムをエソテリックの試聴室で聴いた時のことを克明に覚えているからだ。

正直に書くとトラウマに近い経験だった。本当にそこにオーケストラがいるような音に圧倒され、よせばいいのに自宅に戻って試聴で使ったディスクをうちのシステムで聴いた時の、あまりになまくらな音に絶望したのを昨日のことのように覚えている。それをバネにして研鑽や散財を重ね、うちの音もずいぶん良くなったが……。

Grandioso P1XとD1Xで聴くことのできる音は、また自分を谷底に突き落としてしまうのだろうか?

(鈴木 裕)
「Grandioso P1X」の主な特徴
・『VRDS-ATLAS』トランスポートメカニズム
・『ES LINK 5』デジタル伝送
・ メインユニット/電源ユニットの2シャーシ構成
(大容量トロイダルトランス×4搭載)
・『ローフィードバックDCパワーレギュレーター』
・ 新設計『Grandioso Custom VCXO U』クロック
・ クロックシンク機能
・ 新設計シャーシコンストラクション

「Grandioso D1X」の主な特徴
・『Master Sound Discrete DAC』
・『ES LINK 5』デジタル伝送(DSD22.5MHz, PCM 768/48)
・『ESOTERIC-HCLD』バッファー(C1相当にアップグレード)
・『ES LINK Analog』電流伝送対応
・『ローフィードバックDCパワーレギュレーター』
・『MQA』デコーダー
・ アップコンバート機能
・ USB: DSD22.5MHz, PCM768kHz/32bit
・ 新設計『Grandioso Custom VCXO U』クロック
・ クロックシンク機能
・ 新設計シャーシコンストラクション
本記事は季刊・オーディオアクセサリー 173号 SUMMER所収記事を転載したものです。本誌の購入はこちらから。

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