HOME > インタビュー > ハイレゾの意義とは? “ジルデコ”towadaさんとマランツ・サウンドマネージャーが語り尽くす

新作「Zinger」をマランツ試聴室で聴く

ハイレゾの意義とは? “ジルデコ”towadaさんとマランツ・サウンドマネージャーが語り尽くす

2018/06/05 構成:ファイルウェブ編集部
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
尾形さん 「おちちとバラード」は、ヘッドホンで聴くとまた違った生々しさがあるかもしれないですね。

ところで、最近はイヤホンやヘッドホンで音楽を聴く方も多いですが、録音においてこうした聴き方を意識されたりはしますか?

towadaさん 今回は敢えて、ヘッドホンやイヤホンは意識していないです。今年はあと2枚アルバムを作る予定で、1枚は今ちょうど製作しているところですが、こちらは『Zinger』とはコンセプトを変えて、音数を多くしたいと考えています。同時に、イヤホンやヘッドホンへのアウトプットも意識していくつもりです。

尾形さん また新たなチャレンジですね。

towadaさん はい。チャレンジという意味では、これは小さなことなのですが、録音環境やモニター環境についても見直しを行っています。例えば、製作のための機材の電圧を全体的に上げてみたのです。普通に100Vでやっていたのを、115Vに上げて全部の機材を走らせてみたら、全然ちがいましたね。

15Vの差が、音に大きな影響を与えることを実感

尾形さん メーカーの立場から言わせてもらうと、110Vくらいまでなら試験していますが、115Vはちょっと・・・(笑)

towadaさん 使ってるのはほとんど海外の機材ばかりなので大丈夫かと。

尾形さん それなら問題ないでしょう(笑)。電圧を上げると何が変わりましたか。

towadaさん 音のパワーが上がったと感じました。特に音の粒子が細かいような録音だと、押し出されてくるものがちがいます。44.1kHz/16bitのときは「音圧が来た」という感じなんですけど、96kHz/24bitで昇圧すると、音場自体が変わって「音が強くなった」と感じました。これは自分にとって、『Zinger』を作っている途中で巻き起こった事件でしたね。海外は200Vで作っているところともあると思いますが、そのあたりは音に影響してくると思いました。

尾形さん ヨーロッパは230V、イギリスに至っては240Vですからね。国内でもハイエンドのオーディオマニアには200Vを自宅に引いて、海外の製品を使う人もいらっしゃいます。

CDとハイレゾをシームレスに聴き比べできる「ND8006」

towadaさん 今日はマランツのネットワークCDプレーヤー「ND8006」で聴き比べをさせてもらいましたが、CDとハイレゾがどちらも同じ機材で聴けて、しかも音の違いまでしっかりわかるのはいいですね。

「ND8006」に興味津々なtowadaさん

尾形さん ありがとうございます。ND8006であれば、CDとハイレゾをかなり近い条件で聴き比べできると思います。ちなみにCDについては、ネットワーク回路をオフにする設定で再生すれば、音質はもう少しよくなると思います。ここまでは聴き比べをスピーディーに行うためにあえてオフにしていませんでしたが。

towadaさん マルチソースが再生できる上に、ソースごとに設定を追い込むことができるのですね。

尾形さん はい。「ND8006」はいわゆる複合機なので、DAC回路とデジタルオーディオ回路を搭載しています。CD再生時はDAC回路が動いていればよいので、ネットワークオーディオ回路をオフにして、わずかなノイズ源も排除できるようにしています。

towadaさん それも聴き比べてみてもいいでしょうか。

尾形さん もちろんです。

次ページネットワーク機能のオフでCDの音もさらに引き出せる

前へ 1 2 3 4 5 6 次へ

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE