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中川 圭史

製販一丸で臨むアプローチを強化
需要喚起の決め手は体感
株式会社ディーアンドエムホールディングス
代表取締役
ジャパン・セールス&オペレーション
プレジデント 兼 APAC CFO
中川 圭史
Yoshifumi Nakagawa

大きな期待を担い、満を持して市場に投入されたB&W「700 S2」シリーズ。Auro-3Dに初対応、ハイファイユーザーへの訴求力も備えた話題のAVレシーバー「AVR-X6400H」。実力を備えた商品はもちろん、売り場づくりやイベント開催にも積極姿勢で臨むD&M。ハイファイオーディオ&ホームシアター市場を熱く盛り上げる。
インタビュアー/樫出浩雅 音元出版副社長 写真/柴田のりよし

多彩なニーズに訴える
待望の新700シリーズ

B&W「700 S2」シリーズが、オーディオ銘機賞2018の開発特別大賞を受賞されました。市場での期待も大変高い製品ですね。

中川先頃開催された東京インターナショナルオーディオショウ(TIAS)でのお披露目を皮切りに、全国のオーディショウや専門店を中心とした週末イベントで、皆様に実際に見て、聴いて、感じて、納得していただくプロセスで、地道な提案に力を入れています。

フロアスタンド型に702 S2をはじめ3モデル、ブックシェルフに705 S2をはじめ3モデル、センタースピーカー2モデルを含めると8モデルのラインナップとなります。音質的に高い評価をいただいているのはトップクラスの702 S2。トゥイーター・オン・トップ方式による圧倒的な音質の差が評価され、高い関心を集めています。一方、ブックシェルフの707 S2は、中級価格帯のハイファイ機器と組み合わせても、高価なミニシステムとの組み合わせでもしっかりとした納得の高音質を実現できます。まさに、オーディオファンの多彩なニーズにお応えできるシリーズと言えます。

価格面からも大変魅力的ですね。

中川ドライブユニットは上位の800シリーズを継承しながら、キャビネットは従来のCMシリーズをそのまま利用することで、コスト上昇を可能な限り抑え、リーズナブルな価格を実現したハイコストパフォーマンスが、今回の大きな訴求ポイントのひとつとなります。銀賞を受賞したマランツのPM-10はじめ、SA-10、デノンの2500シリーズや1600シリーズなど、セット訴求による相乗効果も大いに期待されます。

ハイファイユーザーにも
寄り添うサラウンド

VGP2018では、新世代のイマーシブサウンド「Auro-3D」に対応したAVレシーバー、AVR-X6400Hが批評家大賞を獲得しました。頭打ちの感もあるAVアンプ市場ですが、買い替え意欲をくすぐる大きな話題を提供されました。

中川海外では2014年末から有償アップグレードでいち早く対応してきたAuro-3Dですが、残念ながら日本ではコンテンツの関係もあり様子見の状況でした。それがようやく、しかも工場出荷から実装する形で、日本初のAuro-3D対応一体型レシーバーとして発表したのが、このAVR-X6400HとX4400Hとなります。

“AVレシーバー=ホームシアター=映画”というイメージが定着していますが、ハイレゾイマーシブサラウンドは、まるで教会やコンサート会場で聴いているかのような3D体験を可能とし、従来のサラウンドに興味がなかった音楽ファンに対しても訴求できる非常に強力な製品です。

そのため、AVレシーバーとしての最新機能をフル装備するのはもちろん、こだわりのデノンサウンドをさらにブラッシュアップするため、32ビット化したαプロセッサーや11chモノリス・コンストラクション・パワーアンプ等々、高音質再生を可能にする技術がぎっしり詰まっています。まさに、設計と製造が一体になった現場でしかできない賜物です。また、AVレシーバーとして他社にはない差別化ポイントとして、安心のメイド・イン・ジャパンの品質をご提供します。

中川 圭史

Auro-3Dは、特にドイツでは音楽コンテンツが高く評価されているそうですね。

中川Auro-3Dはベルギーにある会社で、ウィーンフィルなどオーケストラの団体とも密接な関係を築いています。ウィーンフィル「ニューイヤーコンサート」はじめ、感動必至のビデオ付きの音源がAuro-3Dでお楽しみいただける環境が高く評価されています。

オーディオマニアの方には昔からのAVアンプに対するイメージがありますが、それをどのように払拭していかれますか。

中川「AVレシーバーでここまで音楽再生ができるんだ!」という気づきには、実際に聴いていただくのがやはり一番です。ハイファイオーディオのTIASでもデモを行ったのですが、これが大好評でした。販売店の皆さんも数多く来場されており、その光景を目の当たりにして、「うちでもデモができる設備を整えたい」といったお話を数多くいただき、手応えを感じました。体感試聴会を継続して実施していくと同時に、Auro-3Dが聴けるご販売店の紹介をホームページ上で行っていきます。

新しいカテゴリーと捉えることができる商品になりますね。

中川AVレシーバーの動きが活発になれば、スピーカーのビジネスにも波及します。これをひとつの刺激にシアター市場の活性化を目指し、今までの映画ファンのみならず、音楽ファンにもイマーシブサラウンドの魅力を力強く訴えて参ります。

年末から年始に向けた販促施策についてお聞かせください。

中川AVレシーバーで、Auro-3Dをテーマにしたプロモーションを展開します。年末までに対象商品を購入いただき、アンケートに回答していただいたお客様全員に、Auro-3Dの最新ディスクをプレゼントします。さらに、抽選で50名様にはワイヤレススピーカー「HEOS1」をプレゼントします。AVレシーバーをお持ちのお客様が、HEOSを活用し、セカンドルームやサードルームへ視聴環境を構築するスタイルが大変好評を博しています。今後も両者の連携をさらに進めていきます。年末にはハイファイオーディオやスピーカーシステムでもいろいろなキャンペーンも実施していきますので、是非、ご拡販にお役立てください。

それでは最後に、ご販売店へのメッセージをお願いします。

中川お待たせしていた700シリーズをようやく市場投入することができました。800シリーズ譲りの高パフォーマンス、価格帯からも幅広いユーザーに提案できる商品です。余計な色付けがない音質は、周辺機器との組み合わせにより販売店独自の個性を創り出すことが可能です。そうした個性を生かしたプレゼンテーションで差別化を図り、多様なオーディオの楽しみ方を持つお客様へアピールいただければ幸いです。

AVレシーバーでは、ハイファイユーザーにも訴求できるフォーマット「Auro-3D」にいち早く対応いたしました。展示コーナーづくりや視聴イベントなど、皆様と一緒にお客様に楽しさを伝えて参りたいと考えておりますので、どうぞお声掛けください。

買い替えや新規購入の購買意欲を刺激するにはやはり、試聴会やイベントなどアクションを起こすことが大事。お客様に販売店様へ足を運んでいただき、体感していただくことがますます大切になります。そのための施策にもさらに力を入れて参ります。

◆PROFILE◆

中川 圭史 Yoshifumi Nakagawa
1988年 日本コロムビア(株)入社。ドイツおよび米国の販社においてコントローラーとしてマネジメントにあたる。2002年 D&M 設立後は全体の経営計画とコンシューマー機器部門の戦略策定を担当。2017年2月より現職。

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