宮沢りえ × 池松壮亮 × 大島優子! 平凡な主婦による巨額横領事件を描くサスペンス
ミヤザキタケルサブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2014年公開の『紙の月』をご紹介します!
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『紙の月』
(配信:Netflix U-NEXT)
(C)2014「紙の月」製作委員会
角田光代原作の同名小説を、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』『桐島、部活やめるってよ』『敵』などで知られる吉田大八監督のメガホンで映画化。
バブル崩壊直後の1994年。夫と二人で暮らす主婦・梅澤梨花(宮沢りえ)は、銀行の契約社員として外回りの仕事を始める。社内外での評判も良く、順調に日々を送っているように見える梨花であったが、自身に関心の薄い夫との関係には陰りが見え始めていた。そんなある日、大学生の光太(池松壮亮)と関係を持ったことを機に、顧客の預金に手をつけ始めてしまい…。
顧客の金を横領した結果、どんどん引き返せなくなっていく女性の話。それだけ聞くと、自業自得だと、自分は決してそんなことはしないと言い切れる人がほとんどではないだろうか。しかし、人間の内面をも映し出す“映画”という媒体であるからこそ、結果へと至る過程を、その心の揺らぎを目の当たりにすることが可能であり、さまざまな問いを投げかけられることになる。
金が人を狂わせるのか、恋が人を狂わせるのか、欲が人を狂わせるのか。答えは人それぞれに異なるのかもしれないが、劇中の梨花の姿を目にしたのなら、彼女のことを理解不能な人物だとは思えないはず。無論、彼女の行動を肯定するわけではないが、私たちと何ら変わらぬ人間なのだと信じられ、ドツボにハマっていく彼女から目が離せなくなっていく。
宮沢りえをはじめ、小林聡美など脇を固める俳優陣の演技も光るものがあり、今では日本映画界を代表する俳優の一人となった池松壮亮の若かりし頃の姿や、映画オリジナルのキャラクターを演じる大島優子の存在感も、作品に大きく華を添えている。
(C)2014「紙の月」製作委員会
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| ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 宝島社sweetでの連載をはじめ、WEB、雑誌、ラジオなどで、心から推すことのできる映画を紹介。そのほか、イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30 人のシネマコンシェルジュ」など、幅広く活動中。 |
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