トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > コラム記事一覧

公開日 2025/09/03 06:30
連載「遠藤義人の全国のインストーラーを訪ねて」

趣味人が集うAV Kansai京都店、ハイエンドオーディオとグレイッシュなリビングシアターが心くすぐる

遠藤義人

カーオーディオからホームシアター、そしてハイエンドオーディオまで、その耳のよさからユーザーの絶大な信頼を受けるインストーラーのひとりで、関西に拠点を置くAV Kansaiの代表・岩元秀明氏。大阪の天王寺店に訪問して以来ご無沙汰しているうちに、オープンから2年経っていた京都店へ、遅まきながら足を運んだ。



AV Kansai最新の京都店を訪れた


京都店はハイエンドオーディオが中心


AV Kansai京都店の場所は、京都府の南に位置する宇治市内。交通量の比較的多い府道を挟んで任天堂の宇治工場が見えるが、こちら京都店側一帯は落ち着いた住宅地が広がっている。


ところでAV Kansaiといえば、もともとは大阪・堺店を拠点とし、兵庫・宝塚店などを展開。岩元秀明氏(以下、岩元氏)自身も大阪・天王寺店での勤務を経て、現在この京都店を拠点に活動している。


いずれの店舗の店長さんも、カーオーディオはもちろん、その技術力を活かしホームシアター&オーディオで実績と信頼を重ね、今に至る。受注件数としては宝塚店が多いようだが、京都店は岩元さん自らが駐在し、現在はハイエンドオーディオ目当てのお客さんを中心に受け入れている。



オーディオショールームの様子。写真の左側にもKEFのスピーカーシステム「Blade」やAIR TIGHTの真空管アンプなどが並んでいる


それもそのはず、岩元さん自身は中学時代以来の根っからのオーディオファン。趣味を仕事にできることに喜びを感じているようすで、ホームシアターに加えてピュアオーディオにも熱が入り、そんなスピリットを感じた常連のお客さんが集まっているのだ。


1階ガレージ奥にあるハイエンドオーディオのショールームは旬のブランド製品で占められ、いずれもフラグシップモデルばかり。訪れたときも5セットがシステムとしてセットアップされていた。


画質音質を吟味できるリビングシアターも完備


AV Kansai京都店には、オーディオ試聴室のほかに約20畳のシアタールームも完備。3階にひっそりと存在する完全予約制のショールームで、ホームシアターを導入されることがほぼ決まっているお客さんを個別に招き、機材選定のための比較視聴など最終的なプランニングを詰めるために設置されている。


「ホームシアターの案件は、過去にカーオーディオの施工で信頼していただいたお客さまや、設計事務所さんからの紹介が多く、実際には設計図面の打ち合わせで決まるのがほとんど。なので、正直ショールームはなくてもいいのかもしれません。でも、あらかじめ完成形をお客さまにお見せできるようにしておくのは当然だと思うんです」(岩元氏)



スクリーン正面。150型の貼り込みタイプを設置




視聴位置後方のようす


そういった目的の部屋なので、リビングシアターをイメージしながらも、お客さんが映像や音のクオリティを確認しやすいように設計。内装は少し彩色感がありながらも全体としてはシックなグレイッシュ仕上げとなっている。


「もちろん、4K UHD BDの映像は綺麗なのですが、最近ではストリーミング映像を中心に楽しまれるお客様さまが多くなっています。そこでYouTubeも再生して差し上げるのですが、それでもこんなに素晴らしい体験ができるんだ! と驚かれます」(岩元氏)



ビクターの8Kプロジェクター「DLA-V900R」を採用




サウンドはKEFのスピーカー “Rシリーズ”と、マランツのAVアンプ「CINEMA 40」による7.3.6ch構成




機器裏の配線をスムーズにできるバックヤードは別部屋に。写真左手に見えるのがシアターの入り口


相談に応じる新展開「インフォメーションセンター」を予告


今後の抱負について、岩元氏は次のように語ってくれた。


「最近好調なハイエンドオーディオをもっと強化していきたいというのもありますが、もうひとつの軸として、ホームシアターの楽しさをより多くの人たちにアピールしていきたいという思いもあります。


そんなこともあって、改めて、新・堺店をオープンしようと思っているんです。カフェを提供しながらお得意さまと向き合って悩みごとを聞き、目的に応じて他の店舗にも足を運んでもらうための『インフォメーションセンター』にしたい。


さらに、オーディオ・ビジュアルの世界がこんなにも楽しいんだということを、新しいお客さまにもアピールする場にしていきたいのです。そのためには、常に最先端のトレンドを意識しつつ、情報発信を積極的にやっていかなければいけないと思っています」


京都店を2年で軌道に乗せ、次なる一手に打って出るAV Kansai岩元氏の勢いはとどまることを知らない。



おまけ。岩元氏の私邸2階のチンチラちゃん。わが遠藤家のウサギと同じ名前の「ごま」ちゃんが居た


AV Kansai最新事例



夜景が映える新築マンションの高層階。造作家具に機器を収めすっきりとしたリビングダイニングを実現した




120型のスクリーンが “もう一つの美しい窓” に




左右にスピーカーを置くスペースがなくても100型スクリーンと壁掛けテレビの2WAYシアターを実現した例。フロント3chのスピーカーはスクリーンボックスを兼ねた造作にビルトイン。この発想はカーオーディオも手掛けるAV Kansaiならでは




吹き抜けの開放感を活かしたままスッキリとした2WAYシアターを実現




スクリーン周りを囲むように施したモザイクタイルが額縁のような視覚的効果を発揮し、KEFのTHX埋め込みスピーカーの再生音が濃密な空間を彩る




円形と直線が絶妙な近未来的な空間にKEFスピーカーのアルミニウムの質感が活きる。オーナーと岩元氏のセンスが絶妙に調和した実例その1




石とレンガ、金属、レザー、ファブリックといった異素材とカラーリングを巧みに組み合わせた。オーナーと岩元氏のセンスが絶妙に調和した実例その2




両袖に収納がある制限された空間でも2WAYシアターを実現




フロントスピーカーを天井に埋め込みしてサウンドも妥協なし




石造りの壁に上からシャワーごとき間接照明が当たり、両サイドにはアーチがかった漆喰の天井に向かってブラケット照明があるという英国のようなシチュエーション




白い光沢の四角と丸のモノリシックなKEFのスピーカーがよく調和し、拡散と反響によるサウンドも抜群


 


お問い合わせ先





AV Kansai京都店


京都府宇治市槇島町薗場29-6
TEL:0774-21-4440
営業時間:10時00分 -20時00分
定休日:水曜日




AV Kansai堺店
大阪府堺市堺区車之町西 3-1-1
TEL:072-228-7771 
営業時間:10時00分 -20時00分
定休日:水曜日


AV Kansai宝塚店
兵庫県伊丹市荻野6丁目65-1
TEL:072-781-6661 
営業時間:10時00分 -20時00分
定休日:水曜日

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新

WEB