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公開日 2024/03/01 06:30
【第104回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ

伊坂幸太郎原作×堺雅人主演作を韓国リメイク!国家権力vsごく普通の男。大逃走の果てに…

ミヤザキタケル
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2018年製作の『ゴールデンスランバー』をご紹介します!

『ゴールデンスランバー』(2018年・韓国)
(配信:U-NEXT /Hulu)

『ゴールデンスランバー』 Blu-ray 6,820円(税込)/DVD 5,217円(税込) 発売元:ハーク 販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

堺雅人主演で2010年にも映画化された伊坂幸太郎原作の同名小説を、韓国の人気俳優カン・ドンウォン主演で再映画化。人のいい宅配ドライバーのゴヌ(カン・ドンウォン)は、旧友に呼び出され再会を喜んでいたのも束の間、目の前で次期大統領候補者が爆弾テロにより暗殺されてしまう。「お前を暗殺犯に仕立てるのが“組織”の狙いだ。誰も信じるな、生きろ!」と告げられ、突如暗殺犯の濡れ衣を着せられ追われる身となるゴヌであったが……。

(C) 2018 CJ E&M CORPORATION, ZIP CINEMA, ALL RIGHTS RESERVED

証拠隠滅・情報捏造・印象操作などあらゆる手段を容赦なく用いてくる国家権力を相手に、ごく平凡な一人の一般市民が逃亡を図りながら身の潔白を証明する。現実的に考えれば速攻で詰んでしまいそうな窮地を如何にして打破していくのか。

(C) 2018 CJ E&M CORPORATION, ZIP CINEMA, ALL RIGHTS RESERVED

そして、迂闊に他人を信じることのできない状況下で浮き彫りになっていく人間模様が見どころとなる本作。大筋は日本版と変わらないものの、舞台が韓国に変わったり、登場人物が増えていたり、何より結末が大きく異なるため、オリジナルをご存知の方でも新鮮な気持ちで目にすることができるはず。2024年2月時点において、日本版はどのサブスクでも未配信であるため、代わりと言ってはなんですが、韓国版でその世界観を味わってみるのは如何でしょう。

(C) 2018 CJ E&M CORPORATION, ZIP CINEMA, ALL RIGHTS RESERVED
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。

ミヤザキタケル
1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。

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