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公開日 2023/05/05 07:00
【第61回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ

まだ恐怖は終わっていなかった!『シャイニング』の40年後を描く続編

ミヤザキタケル
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2019年公開の『ドクター・スリープ』をご紹介します!

『ドクター・スリープ』(2019年・アメリカ)
(配信:Amazon Prime Video )

『ドクター・スリープ』Prime Videoにて配信中

ホラー映画の金字塔『シャイニング』の40年後を描いた続編。オーバールックホテルでの惨劇を生き延び大人になったダニー(ユアン・マクレガー)であったが、心に傷を抱え孤独な日々を過ごしていた。そんな彼の周囲で起こる児童連続失踪事件。自分と同じ力を持つ少女に助けを求められたダニーは、事件の謎を追うことになるのだが…。

かの名作『シャイニング』において起きたトラブルをあなたはご存知だろうか。それは、原作者スティーヴン・キングとスタンリー・キューブリック監督との間で生じたストーリー改変などを巡る論争。最終的にキングが自分の意図を反映したドラマ版『シャイニング』を生み出すに至るのだが、そこで気になるのが、本作はキングの系譜に位置する続編なのか、キューブリックの系譜に位置する続編なのか。答えはこうだ。双方のエッセンスを上手く織り交ぜ、どちらの『シャイニング』からも繋がる作りとなっている。

そして、見どころとなるのは、ホラー描写よりもドラマ描写。ダニーが抱える葛藤や亡き父への想い、少女の導き手として成長していく様など、人間ドラマが色濃く描かれ、それでいて『シャイニング』ファンを歓喜させる展開も待っている。恐怖はまだ終わらない…。

※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。

ミヤザキタケル
1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。

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