トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > コラム記事一覧

公開日 2022/09/16 06:30
【第28回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ

『スター・ウォーズ』のマーク・ハミル出演!ニセ教育番組を25年見続けた青年の青春と愛

ミヤザキタケル
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2017年製作の『ブリグズビー・ベア』をご紹介します!

『ブリグズビー・ベア』(2017年・米)
(配信: U-NEXT dTV)

『ブリグズビー・ベア』デジタル配信中 ブルーレイ& DVDセット 5,217円(税込)発売・販売元:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

さまざまな映画祭で注目を集め、エマ・ストーンの夫としても知られるデイヴ・マッカリー監督の長編デビュー作。子供向け教育番組「ブリグズビー・ベア」を見て育った25歳の青年ジェームス(カイル・ムーニー)。偽の両親の逮捕により本当の家族との生活が突如始まるのだが、大好きな「ブリグズビー・ベア」が偽の父テッド(マーク・ハミル)の創作物であったため、続きを見られないことに困惑するジェームス。そんな中、未完の「ブリグズビー・ベア」の映画を自分で作ることにするジェームスであったが…。


犯罪者が携わった作品だから「悪」なのか。作品の面白さと作り手の人格は別問題なのか。一見突飛な設定ながらも、この現実においても起こり得る要素が盛り込まれた本作は、目にする人の思想、どのキャラに寄り添うか次第で大きく評価が分かれてくる。


あくまでもジェームスに主軸が置かれており、先述した問題に強くフォーカスを当てているわけでもないため、気軽に見ることもできるが、その結末に至る理由を考えた時、何が彼らをそうさせているのかを見据えることさえできれば、自ずと本作における魅力やテーマが見えてくる。あなたの目と心に、本作はどのように映るでしょう。

※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。

ミヤザキタケル
1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新

WEB