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公開日 2022/07/08 06:30
【第18回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ

あなたならどうする? 肉体を持たないAIと恋に落ちるホアキン・フェニックス主演作

ミヤザキタケル
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2013年の公開作『her/世界でひとつの彼女』をご紹介します!

『her/世界でひとつの彼女』(2013年・アメリカ)
(配信:Hulu U-NEXT)

「her/世界でひとつの彼女」Huluで配信中。(C)2013 Untitled Rick Howard Company LLC. All Rights Reserved.

第86回アカデミー賞にて脚本賞を受賞したスパイク・ジョーンズ監督×ホアキン・フェニックス主演作。そう遠くない未来のロサンゼルス。妻と別れ傷心のセオドア(ホアキン・フェニックス)は、最新型の人工知能型OSを手に入れる。自らをサマンサと名乗るOSとの刺激的な時間はセオドアの心を癒し、やがて二人は惹かれ合っていくのだが…。

イメージして欲しい。今より数倍発展し、自然な対話が可能となったSiriやAlexaなどと親密な関係を築けるか否か。無論、「NO」と答える人もいるだろう。ただ、本作を目にしたのなら、意外と悪くないと、こんな形の恋もアリなのかもしれないと思えてくる。そして、彼らと同じ壁にぶち当たるはず。そう、肉体を持つセオドアと、肉体を持たないサマンサには、どうしても越えられない壁がある。精神と肉体、どちらか一方でも成立するものなのか、どちらも揃っていてこその恋なのか。彼らが辿る結末はいかに…。

余談ですが、サマンサの声はスカーレット・ヨハンソンが担当しているのですが、吹替版は人気声優の林原めぐみさんが担当。ヨハンソン演じるエキゾチックなサマンサとは一味違う大人なサマンサを味わえるので、吹替で観るのもオススメです!

(C)2013 Untitled Rick Howard Company LLC. All Rights Reserved.
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。

ミヤザキタケル
1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、ラジオ・配信番組・雑誌などで映画を紹介。イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。

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