トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > コラム記事一覧

公開日 2022/05/09 06:30
【連載】ガジェットTIPS

完全ワイヤレスでスマホゲーム、遅延を気にするならどれを選ぶべき?

海上忍
電車の中で周囲を見渡すと、ほとんどの方がスマホとにらめっこ。季節は秋ではないものの、隣は何をする人ぞ...ということでチラリ様子をうかがってみると、かなりの比率でゲームを楽しんでいるようです。しかも皆さんワイヤレスイヤホンを装着、音響対策も抜かりありません。

ワイヤレスイヤホンをゲーム用に使う場合、注意点が。そう、遅延(レイテンシー)の発生です。音声をBluetoothで伝送する場合、データ圧縮/展開などの都合上ある程度の遅延は避けられません。シューティングゲームのようにわずかな遅延でも命取りになりかねない場合、ワイヤレスイヤホンの使用は避け、有線イヤホンを選ぶべきでしょう。

“対戦型ゲーム向け” を謳う、低遅延モード搭載の完全ワイヤレスイヤホン「ROG Cetra True Wireless」

それでもワイヤレスがいい、ケーブルが絡まることは耐えられないという場合、低遅延モードを装備したワイヤレスイヤホンを選ぶことになりますが、実際のところどうなのか。自分のスマホでも効果がある? そもそも遅延は完全になくなる? その点、はっきりさせておきたいですよね。

いわゆる「ゲームモード」を搭載しているワイヤレスイヤホンの場合、ゲームモードに切り替えると「遅延の低減を期待」できるようになります。多くの製品はそのとき通信に利用しているオーディオコーデックのままモードが切り替わり、おおむね低遅延に(遅延が発生しにくく)なります。ただし、消費電力は若干増え、音途切れが発生しやすくなる傾向があります。

このゲームモードは、どのスマートフォン/アプリでも効果があるわけではありません。詳細は非公開の技術が使われていることが多く、メーカーによってその効果も異なります。ユーザー側の感覚として、実際に使いながら遅延の低減を感じとるしかありません。

なお、オーディオコーデック「aptX-LL」に対応したスマートフォンとワイヤレスイヤホンを利用すると、明らかな遅延低減効果を期待できます。aptX-LLはレイテンシー40ms未満を目標に設計されているため、100ms超えが珍しくない他のコーデックとは体感レベルで差があります。

ただしaptX-LL対応のワイヤレスイヤホンは数が少ないため、aptX-LLを置き換えうる新技術とされる「aptX Adaptive」(遅延50-80ms程度)で統一するほうが現実的かもしれません。aptX Adaptive対応のスマートフォン/完全ワイヤレスイヤホンは、たくさんの選択肢がありますよ。

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新

WEB