トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > コラム記事一覧

公開日 2022/03/25 06:30
【第3回】ミヤザキタケルの気軽にホームシネマ

映画アドバイザーが推す週末サブスクこの1本。『イット・フォローズ』

ミヤザキタケル
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2014年の公開作『イット・フォローズ』をご紹介します!

『イット・フォローズ』(2014年・アメリカ)
(配信: Amazon Prime Video U-NEXT)

『イット・フォローズ』 デジタル配信中/ブルーレイ & DVD 発売中 ブルーレイ: ¥5,170 (税込) DVD: ¥4,180 (税込) 発売・販売元:ポニーキャニオン

低予算のホラー映画ながらも、その特異な設定が話題を呼んだデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督作。19歳のジェイ(マイカ・モンロー)はある男から“それ”をうつされ、その日から他の人には見えないものが見え始める。動きはゆっくりとしているものの、確実に自分を目がけて歩いてくる“それ”に捕まると死が訪れるという。友人たちの助けを借りながら、いつ襲ってくるか分からない“それ”から逃げ続けるジェイであったが…。

ホラーとしての怖さもさることながら、そのシンプルかつ秀逸で奥深い設定が目を引く本作。“それ”はSEXをすると人にうつすことができ、“それ”は一定のペースで歩いてきて、“それ”に捕まると死に、“それ”はうつした者へと戻っていく。

(C)2014 It Will Follow. Inc,

つまり、誰かにうつしても、その人が死ねば、再び自分が標的になる。一度その連鎖に立ち入ったが最後、抜け出すことは許されない。某漫画の言葉を借りるのならば、終わりのないのが『終わり』ということ。

(C)2014 It Will Follow. Inc,

これらはネタバレではないので安心して欲しいのですが、観ればきっと劇中において語られない要素(“それ”の起源など)にまで思考を巡らせることになる。ある意味で、見終えてからが本番の作品です。

(C)2014 It Will Follow. Inc,
※本稿記載の配信サービスは執筆時点のものになります。

ミヤザキタケル
1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 WOWOW・宝島社sweet・DOKUSOマガジンでの連載のほか、渋谷クロスFM・Voicy・各種WEB・雑誌・メディア等で映画を紹介。イベント登壇、映画祭審査員、映画のカメオ出演、BRUTUS「30人のシネマコンシェルジュ」など幅広く活動中。

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新

WEB