トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > コラム記事一覧

公開日 2020/05/09 07:00
【連載】ガジェットTIPS

アップルの「MFi」認証、“安全性”だけではない意外なメリットとは?

海上忍
iPhoneやiPadなどiOSベースの電子機器/アクセサリを対象とする「MFi」は、Appleが設けた認証プログラムです。

Lightningケーブルを例にすると、コネクタ部分に内蔵される認証チップにAppleが指定したものを使用し、認証を得た工場で製造し、さらにケーブル全体としての動作確認・審査を経た製品にのみMFiロゴの使用が許可されます。MFiロゴの有無が、iPhoneやiPadでの確実な動作と安全性の判断材料になるというわけです。

「Made for iPhone」「Made for iPad」ロゴ

しかし、MFiは動作と安全性を担保するだけのものではありません。一部の製品ジャンルでは、オープンな技術では実現が難しい機能・性能を得るための手段になっています。

Bluetoothアクセサリは、その一例です。iOSはBluetooth 3.x(クラシックBluetooth)をサポートしていますが、アプリ上ですべてのプロファイルの利用は許されず、HID(Human Interface Device)など一部のプロファイルに限定されています。そのため、SPP(Serial Port Profile)で接続したほうが高速にデータ伝送できるバーコードリーダーなどのBluetooth機器も、iPhoneで使えるようやむなくHIDで接続する設計にされていることがあります。

しかし、MFiではSPPで接続を可能にするチップを提供しており、これを利用して開発された機器はHIDより高速なSPPでのデータ転送が可能になります。オープンな技術のみで設計された場合と比較するとコストはかさむものの、MFiはiPhoneでより高機能・高性能を実現するための手段になるというわけです。

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新

WEB