トップページへ戻る

レビュー

HOME > レビュー > レビュー記事一覧

公開日 2024/07/04 06:30
「音楽ライフがいちだんと楽しくなる」

ゼンハイザー「HD620S」音質徹底レビュー!人気シリーズに登場した貴重な密閉型機の実力は?

野村ケンジ

前のページ 1 2 3 次のページ

ゼンハイザーの名モニターヘッドホンシリーズに貴重な密閉型モデル「HD620S」登場



「HD620S」

補聴器やヒアリングソリューション製品を提供する世界でも有数のグローバルカンパニーであるSonovaグループがゼンハイザーのコンシューマー部門の買収を行ってから数年。質の高い新製品をユーザーに変わらず提供し、リスニング向け(ゼンハイザーではオーディオファイル向けなどと表現している)のイヤホン/ヘッドホンも積極的に展開。近年は「MOMENTUM 4 Wireless」や「MOMENTUM True Wireless 4」などのワイヤレスモデルが人気を博している。

そんなゼンハイザーブランドから、また新たな製品が登場した。それが密閉型ハウジングとアラウンドイヤーカップを採用する有線ヘッドホン「HD620S」だ。

名前を聞けば分かるとおり、HD620Sはモニターヘッドホンの名機として名高い「HD600」シリーズに位置づけられている製品。とはいえ、HD600といえば開放型(正確にいえばセミオープン型との話もある)ハウジングが基本であり、密閉型はほとんど存在していないので、貴重な密閉型モデルといえる。

また、本体のデザインはHD600シリーズよりも「HD500」シリーズに近い姿となっていて、HD600シリーズ唯一の密閉型であると同時に、先に登場した「HD 560S」のグレードアップ&密閉型ハウジング版とも捉えられるかもしれない。ともあれ、随所でHD600シリーズを名乗るに相応しいこだわりのあるモノづくりが行われている。

HD600シリーズの一員だけあり、質感高いデザインも魅力

まず、音作りの基本コンセプトとしているのは、開放型のように環境音に気を散らされることなく、それでいて開放型のような伸びやかなサウンドが楽しめること。言い換えれば、HD600シリーズに相応しいサウンドを密閉型で実現した製品、ということのようだ。

随所に詰め込まれたゼンハイザーならではのこだわり



音質の要となるドライバーは42mm口径のダイナミック型ユニットを採用。角度をつけた搭載を行うことで、自然なディテール再現と広がりのある音場を実現しているという。また、スチール製のイヤーカップやスチール補強ヘッドバンド・スライダーなどにより、しっかりとした上質な印象の外観に仕上がっている。

42mmダイナミックドライバーは搭載方法にもこだわっている

「HD620S」音質レビュー:「密閉型と開放型の良さを巧みに両立」

前のページ 1 2 3 次のページ

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新

WEB