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公開日 2024/05/28 06:30
qdcとアユートのコンセプトモデル第3弾

qdcのすべてを表現する“皇帝” 、ハイエンド・ハイブリッド型イヤホン「EMPEROR」に聴き入る

高橋 敦

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中国のステージIEM(インイヤーモニター)市場のトップシェアに君臨するqdcと、日本代理店アユートは、qdcブランドの強みをより広くアピールするコンセプトモデルを2023年夏より展開してきた。

第1弾「WHITE TIGER」では、qdcの特にBA/ESTハイブリッド機の持ち味である、強弱や定位の繊細な表現。第2弾「SUPERIOR」では、カスタムIEM由来のフィッティングと、ダイナミック型ドライバーならではのサブベース再生。

音質だけでなくデザイン、ロゴにいたるまで2社が協力し、それぞれの価格帯にも合わせたパッケージングで、qdcイヤーモニターの魅力を改めてピックアップし提示した両機の印象は未だ鮮烈だ。

qdcとアユートが共同企画したコンセプトモデル第1弾「WHITE TIGER」、第2弾「SUPERIOR」

では、その第3弾として今年4月に登場した最新機「EMPEROR」は、qdcの魅力のうちどんな要素にフォーカスしたモデルなのだろうか?

「すべて」だ。いわく“これまで培ってきたqdcのIEM技術の粋を体感頂くための、コンセプトモデルのハイエンド”であり、価格はqdcユニバーサル機最高額の税込55万円。天井をぶち抜いてこそ実現できるqdcの最高到達点をイヤホンマニアに叩きつけ、qdcの凄みを叩き込む。その役割とそのための力を与えられているモデルこそがこのEMPERORなのだ。


■音響構造もデザインも“皇帝”の名にふさわしい豪華さ


ドライバー構成は、超高域にEST(静電型)×4/高域にBA型×4/中域にBA型×2/低域にBA型×4/超低域にダイナミック型×1の5ウェイ/トライブリッド/15ドライバー。これまでの最高峰モデル「Anole V14-S」の構成に、超低域用ダイナミック型を足した形だ。

「EMPEROR」(税込55万円)

技術的にもAnole V14-Sと同様に、隣接周波数帯域への干渉を抑えつつ各帯域を調整できる「マルチチューブフィルタリングテクノロジー」を採用。またダイナミック型×3基の個性派モデル「Dmagic 3D」からも、ダイナミックドライバー用のキャビティと音導管を独立させ他のドライバーとの干渉を抑える「Dmagic構造」を引用。まさに“これまで培ってきたqdcのIEM技術の粋”の投入により、5Hz - 70kHzという超広大な再生周波数帯域までが実現されている。

3種類/15基ものドライバーと、qdc独自の音響技術を惜しげもなく投入する

ダイナミック型を含む15ドライバー構成となればシェルの大型化は避けられず、装着感を心配する方もいるだろう。しかしさすがqdc。シェルは確かに大きく、耳から飛び出る“厚み”は増しているが、装着すれば無理なくフィットし不安定さもない。qdcユニバーサル機共通の特長であるカスタムIEM由来のフィッティングは、大型シェルを相手にしても揺らぎなしだ。

15基ものドライバーを搭載するだけありシェルは大きいが装着に違和感はなく、qdcのノウハウが活かされている

ケーブル端子はこれまでのコンセプトモデルと同じく、リケーブルの選択肢が豊富な0.78mm 2pinコネクターを採用。付属ケーブルは純銀&純銅導体を編み込み、3.5mmシングルエンドと2.5/4.4mmバランスを使い分けられる「3in1プラグ」仕様だ。2pinコネクターを覆うカバーが、大型シェルに合わせて調整された新形状になっているのもこだわりポイントだ。

付属ケーブルは付け替え可能な「3in1プラグ」を採用。接続するプレーヤーを選ばない

“皇帝”の奏でる音はイメージ通りなのか?試聴パートに続く

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