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公開日 2018/03/30 08:00
筐体デザイン、ユニットまで新技術を多数投入

FOCAL「KANTA N゜2」レビュー。音楽のダイナミクスにエレガンスが同居する最新スピーカー

生形三郎

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フランスの名門スピーカーブランド「FOCAL」に、新たなラインナップが誕生した。その名も「KANTA」シリーズ。ミドルクラス「ARIA」とハイエンドクラス「SOPRA」の中間に位置するラインで、スピーカーユニットには新技術がふんだんに投入され、エンクロージャー成型にも新手法を採用した注目のシリーズだ。


今回、記念すべきファースト・ラインナップとなる「KANTA N゜2」を試聴する機会を得たので、早速その魅力を検証していきたい。

新技術を用いて徹底的な低歪化を実現。FOCALの新スピーカーシステム「KANTA N゜2」

「KANTA N゜2」(カラーはウォーム・トープ・マット)を初めて目にした瞬間、思わず期待に胸が高鳴った。ウォールナットのナチュラルな木目と、マットな質感を持った淡いカラーのバッフルに身を包んだ佇まい。そして、そこにマウントされたフラックス・サンドイッチコーンとベリリウム・トゥイーター。印象的なカラーとどことなく柔らかい存在感を纏うフォルムにまずは目を奪われた。

「KANTA N゜2」WARM TAUPE MAT(ウォーム・トープ・マット)価格:¥1,200,000(税抜/ペア)

それと同時に、「ARIA」シリーズで独自のサウンドを築き上げた亜麻の振動板が、上位機種ではどのような音に昇華されるのか興味津々だった。あの独特かつ爽快なレスポンスはそれだけで魅惑的であるし、他では決して得られない魅力に満ちていると思うからだ。そしてその結果は、想像以上のものだった。

はじめに、その美しい外観から紹介していこう。流麗な曲線美を描くフロントバッフルは、新開発の高密度ポリマー(High Density Polyethylene)による一体成型となっている。この素材は同じ厚さのMDFと比べて剛性で15%、ダンピング特性で25%、密度で70%もの性能向上が実現されたものという。これによって、肉厚なMDF材を採用する「SOPRA」より35%も薄くありながら、同等の剛性を確保するのだ。

さらには、自在なモデリングが容易となる一体成型のメリットも最大限に活かされている。トゥイーターの周囲やバッフルエッジをスムーズに造作し、バスレフポートのチューブ形状を最適化するとともに、各ドライバーユニット間のタイムアラインメントを整えるバッフル傾斜を実現。見た目だけでなく、設計としても実にスマートな仕様になっている。

トゥイーター周囲やバッフルエッジの造作も美しく、また設計的にもスマートな仕様が施される

キャビネット側面および後部は、成形合板による美しいラウンド形状が実現され、こちらも高い剛性の確保に貢献している。さらに、天板には「SOPRA」同様の強化ガラスによるトップパネルを採用し、フォルムの優美さをより一層引き立てる。

上位シリーズで築き上げた技術を投入、共振や歪みを大幅に低減

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