トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > モバイル/PCニュース

公開日 2022/06/08 13:17
データ盗難への対策か

「macOS Ventura」ではUSB-C機器がMacと通信する際「許可」が必要に【Gadget Gate】

Kiyoshi Tane
ここ最近、ノートPCなどに普及しているUSB-C端子。充電にも使える便利さの一方で、外部から悪意あるアクセスを許す「セキュリティーホール」になる危険性も指摘されている。

そうした事情に対応するためか、次期「macOS Ventura」の開発者向けベータ1では、M1/M2チップ搭載のMacBookにおいて、USB-CやThunderboltの周辺機器と通信する前に、明示的にユーザーの許可を必要とすることが明らかとなった。

これはテックメディアThe Vergeが、アップルの公式リリースノートから発見したことだ。以下、抜粋を引用する。

「Appleシリコンを搭載したポータブル Mac コンピュータでは、新しいUSB および Thunderbolt アクセサリが、USB-C ポートに直接接続してmacOSと通信する前に、ユーザーの承認が必要になります。これは電源アダプター、スタンドアローンのディスプレイ、または承認されたハブへの接続には適用されません。「許可しない」を選択した場合でも、デバイスは充電できます。」


デフォルトでは、新たなアクセサリーの場合は許可が必要とされる。もっとも、[システム設定]>[セキュリティとプライバシー]>[セキュリティ]にて、常に許可するようセキュリティー設定を変更できる。承認されたデバイスは、ロック状態のMacに最大3日間接続できるという。

また以前のバージョンのmacOSからソフトウェアアップデート中まで繋がれ続けたアクセサリーは、自動的に許可されるとのこと。つまり、長らく愛用しているアクセサリーをいちいち承認し直す必要はないと思われる。

この公式リリースノートを読む限り、さほどデメリットはなさそうだ。MacBookは問題なく充電でき、外付けディスプレイにも追加の操作なしに接続して表示できる。「USB-Cポートに直接接続」かつ「通信」が発生するものといえば、具体的にはUSB-Cストレージ、あるいはMac本体からデータを抽出できるツール類だ。悪意あるいは危険のあるUSBデバイスに対する追加のセキュリティーを設けるという意味で、妥当な対策だろう。

ただしThe Vergeは、この対策がUSBポートに高圧電力を流し込むことで機器を破壊する「USB Killer」に対しては有効ではないかもしれない、と指摘している。ともあれ、「USBメモリを挿されてハッキングやデータを盗難」といった被害は防ぎやすくなりそうだ。

Source: Apple
via: The Verge



※テック/ガジェット系メディア「Gadget Gate」を近日中にローンチ予定です。本稿は、そのプレバージョンの記事として掲載しています。

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 BRAVIAが空飛ぶ時代? 動画コンテンツの楽しみ方に押し寄せた大きな変化を指摘するソニーショップ店長。超大画面はさらに身近に
2 ネットワークオーディオに、新たな扉を開く。オーディオ銘機賞の栄えある“金賞”、エソテリック「Grandioso N1」の実力に迫る
3 Nothing、最大40%オフのウィンターセール開催
4 LG、世界初のDolby Atmos FlexConnect対応サウンドバー「H7」。オーディオシステム「LG Sound Suite」をCESで発表へ
5 「ゴジラAR ゴジラ VS 東京ドーム」を体験。目の前に実物大で現れる“圧倒的ゴジラ”の臨場感
6 衝撃のハイコスパ、サンシャインの純マグネシウム製3重構造インシュレーター「T-SPENCER」を試す
7 AVIOT、“業界最小クラス”のANC完全ワイヤレス「TE-Q3R」。LDAC、立体音響にも対応
8 ソニー「WH-1000XM5」に“2.5.1”アップデート。Quick AccessがApple Music/YouTube Musicに対応
9 「HDR10+ ADVANCED」が正式発表。全体的な輝度向上、ローカルトーンマッピングなど新機能も
10 クリプトン、左右独立バイアンプ機構のハイレゾ対応アクティブスピーカー「KS-55HG」新色 “RED”
12/19 11:02 更新

WEB