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公開日 2018/01/30 19:00
使用時の音をマスキング

「音にこだわったトイレ用音響装置」、ローランドとLIXILが共同開発

編集部:小野佳希
LIXILとローランドは、「音」にこだわったトイレ用音響装置『サウンドデコレーター』を共同開発。2月1日から発売開始する。

設置イメージ

サウンドデコレーター

トイレ使用時の音を他人に聞かれないよう隠すための装置。トイレ使用時の音の周波数帯域を細かく分析し、トイレの使用時の音を聞こえづらくする「マスキング効果」を発揮する音源を搭載した。便器に近づくと自動的に「音」が流れる「オートタイプ」(32,800円)と、手をかざして音を発生させる「手かざしタイプ」(21,800円/いずれも税抜・工事費別)の2種類を用意している。



両社では、「従来の装置は、録音したトイレの流水音などを再生することでトイレ使用時の音を隠すというもので、『聞かれたくない』という悩みが十分に解消されたわけではなかった」と、本機開発の背景を説明。

「徹底的にこだわった音で安心感を得られる上、小川のせせらぎや野鳥のさえずりといった森をイメージさせるサウンドで、リラックス感も味わえる」「さらに、トイレ使用者のプライバシーを守る目的での無駄な洗浄を防ぎ、大幅な節水にもつながる」と、メリットをアピールしている。

搭載音源は、録音した音をそのまま使うのではなく、ローランドの音づくりのノウハウを活かして作り上げたもの。実際に山奥まで機材を持ち込み、「小川のせせらぎ」や「野鳥のさえずり」など数多くのサンプルを録音し、それらから音の要素を切り出してプロの技術で合成したという。

今回の「せせらぎ音」は、周波数帯をトイレ使用時の音と合わせることでマスキング効果を高めており、「音を気にせずトイレをご使用いただけるとともに、まるで森の中にいるかのような聞き心地よいサウンドに仕上げている」としている。

音響信号処理などを専門にする九州大学大学院芸術工学研究院の河原一彦博士は、「サウンドデコレーターで設計された音は、多くの行為音サンプルを分析して生み出されました。そのためマスキング効果に適した音の成分が含まれています。さらに川のせせらぎなどの環境音をベースにしており、トイレ空間で音が流れても違和感が出ないようにチューニングされています。その結果、トイレではこういう音がするだろうというメンタルモデルとの乖離が少なく、開発時のアンケートで「心地よい」という評価が得られたと考えられます」とコメントしている。

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