トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > Gadgetニュース

公開日 2022/09/13 17:10
有人飛行でなかったのは不幸中の幸い

ブルーオリジンの無人ロケット、打上げ直後に墜落。積荷は分離して無事着陸

Munenori Taniguchi
9月12日、ジェフ・ベゾスが創設した米宇宙開発企業のブルーオリジンは、再使用型ロケット「New Shepard」(ニューシェパード)の無人打ち上げミッション「NS-23」を実施した。

ブルーオリジンにとって今年4回目、無人ミッションとしては約1年ぶりの打ち上げだったが、飛行開始からわずか1分強が過ぎたころ、ブースターに明らかな異常が発生し、先端に搭載されたカプセル部分は飛行を中断。脱出システムが作動したことにより、ブースターから分離して無事に着陸したとのこと。なおブースター部分は墜落して地上に衝突したものの、怪我人などは出ていないと同社は報告している。

今回の打ち上げでは、ブースターの先端に搭載された、輸送と研究向けの無人飛行専用カプセル「RSS H.G. Wells」に載せた数十のペイロードを弾道軌道に届ける予定だった。しかし今回のフライトでは、おそらく無重力状態は数分もなかっただろう。

New Shepardロケットは、ブースター部に搭載するBE-3エンジン1基の点火で始まり、約6秒後にすべて正常であることが確認されて、リフトオフを実行した。そして約1分後に最大出力(Max-Q)に到達。予定どおりなら、このあと打ち上げ後3分の時点まで上昇を続け、カプセルを分離して船内に微小重力環境がもたらされ、最大5分間継続することになっていた。

しかし、実際のところはブースターがMax-Qに到達した直後に異常が発生し、カプセルの緊急脱出が実行された。ブルーオリジンの担当者はライブ配信で「これは予定外のことで、まだ詳細は分かっていません。しかし、我々のクルーカプセルは無事に脱出することができたので、着陸するまでその様子を追っていきます。ご覧の通り、ドローグパラシュートが展開され、次にメインパラシュートが引き出される予定です」と説明していた。

無事に地上への帰還を果たしたカプセルそのものに、故障はなかったと伝えられているのは不幸中の幸いかもしれない。これが有人飛行だったとしても、おそらく中の人員は無事に帰還できていただろう、とArs TechnicaのEric Burger氏は述べている。

なお、カプセルにはNASAが資金提供した研究機器も積み込んでいた。しかしNASAは、現時点で何が原因でこういうことになったのは把握しておらず、推測するのも無駄だとしている。一方でブルーオリジンはこの事故原因を調査し、米連邦航空局(FAA)がその調査結果を受理するまでは、New Shepardが次回の打ち上げを行うことはできないとEngadgetは伝えている。

Source: Blue Origin
via: Engadget, NASASpaceflight.com, Space.com

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 Amazon Music/Prime Videoで「FUJI ROCK FESTIVAL '26」無料ライブ配信。プライム会員以外も視聴可能
2 「日本市場はTCLブランドの試金石」。幹部に聞く今後の国内テレビ戦略、ソニー合弁会社の進捗状況
3 メイド・イン・ジャパンの誇り高きトーンアーム。機能美を徹底追求するグランツの工房を訪ねる
4 <HIGH END>AKM、「ICの力でもっといい音を」。オペアンプ、D級アンプ、ルーム補正DSPなど披露
5 デノン“受け継がれる伝統の意匠”。音とデザインから探るアナログプレーヤーの開発哲学
6 <HIGH END>「あらゆるスピーカーをコントロール可能」CHORDのジョン・フランクス氏が語るUltimaアンプ技術の核心
7 GROUND ZERO、ハイエンド車載スピーカーユニット「REFERENCEシリーズ」3モデル発売
8 フォステクス、ホーンスーパートゥイーター5モデルの比較試聴会。四日市ムセンで7/25開催
9 アイオーデータ、「BDレコ」アプリ版の対応ドライブ拡大。他社製BD/DVDドライブでも利用可能に
10 iBassoからリミテッドDAP「DX340MAX」登場!通常ラインナップ3モデルとあわせて一斉試聴
7/15 12:03 更新

WEB