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ヤマハ、スタインバーグのハードウェア事業を吸収。オーディオインターフェースをヤマハブランドで展開
編集部:成藤正宣ヤマハは、同社の100%子会社である独Steinberg Media Technologies GmbH(スタインバーグ)のハードウェア製品事業を、自社に移管することをアナウンスした。これにより、スタインバーグのハードウェア製品の企画/開発機能はヤマハが継承し、今後ヤマハブランドとして展開する。
スタインバーグは、音楽制作ソフト(DAW)の「Cubase(キューベース)」や「Nuendo(ヌエンド)」、ソフトウェア・シンセサイザーなど、音楽制作に関わるソフトウェアを主に手掛ける企業。PCにおいてデジタルオーディオ信号を正確かつ低遅延に伝送するためのドライバー規格「ASIO」を開発したことでも知られている。
マイクや楽器、ヘッドホンなどをPCに接続するためのオーディオインターフェースや、DAW用コントローラーなどのハードウェア製品も手掛けていたが、今回の業務移管によりそれらハードウェア製品の開発/販売はヤマハが継承。スタインバーグはソフトウェア開発/販売に専念していくという。
これまでスタインバーグブランドで展開されてきた製品のうち、オーディオインターフェース「IXO12」「IXO22」「UR22C」「UR44C」の4モデルは、ヤマハブランドにリブランド。仕様はそのままに、それぞれモデル名を「UR12MK3」「UR22MK3」「URX22C」「URX44C」と変えて改めて発売される。
その他のスタインバーグブランドのハードウェアについては、段階的に販売を終了する予定だが、当面の間は製品サポートとドライバー提供を継続するとのこと。
本件についてヤマハでは、「当社が企画開発するハードウェアとスタインバーグの開発するソフトウェアのシナジーを高め、洗練された音楽制作の体験をユーザーに提供してまいります」とコメント。2社間でハードウェア/ソフトウェア開発の役割分担を明確化し、連携を取りながら両社の専門性とリソースを最大限に活用することで、信頼性・創造性・操作性に優れた製品とサービスを提供していくと結んでいる。