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公開日 2025/02/21 14:28
調印イベントを現地からレポート

TCL、オリンピックのトップパートナーに。AV機器や家電の提供などでブランド価値向上図る

編集部:小野佳希

調印式に望んだTCL李董事長とIOCバッハ会長
TCLは、オリンピックおよびパラリンピックのワールドワイドパートナーシップをIOC(国際オリンピック委員会)と締結したことを発表。契約は2032年までで、オーディオビジュアル機器と家電分野におけるパートナーとして、選手村への機材提供などを行う。

IOCバッハ会長が訪中し調印。TCLはブランド価値の向上目指す



契約の締結に際し両者は中国・北京で調印式を実施。TCLから董事長の李東生氏、IOCからはトーマス・バッハ会長が登場し、契約書へのサインやプレゼント交換などを行った。

TCLの創業者であり董事長を務める李東生氏

TCLの李氏は、同社の最先端技術によって世界中のファンにオリンピック/パラリンピックの魅力を届けると説明。一方のIOCのバッハ会長は、TCLがテレビをはじめとした様々な家電の世界的なトップブランドであり、同社の技術がIOCの掲げる目標に寄与してくれると考えているとコメント。「理想的な協力関係だ。ともに成長していきたい」と、パートナーシップ締結を歓迎した。

IOCのトーマス・バッハ会長

上記のとおり、TCLは今回のパートナーシップに基づいて大会へ様々なAV機器や家電を提供。スタジアムや選手村だけでなく、会場から離れた場所にいるファンにもスマートディスプレイやオーディオシステム、ヘッドホンやスマートグラスなど幅広い製品を通じて観戦価値を向上させていくという。

TCLでは、同社が掲げる「Inspire Greatness(偉大さを刺激する)」の理念が、オリンピックの精神 「Faster, Higher, Stronger - Together(より速く、より高く、より強く、 そして共に)」 と通じるものがあると説明。オリンピック/パラリンピックに関する様々な活動を通じてアスリートやファンを支援することで、国際的なブランド力向上を図る。

調印式に先立って開催された記念イベントでは、TCLがこれまでにも様々なスポーツを支援してきたことも紹介。例えばサッカーではスペインやドイツなど5か国の代表チームの公式パートナーになっていたり、南米各国が参加するコパ・アメリカなどの大会をスポンサードしている。

中国人選手として初めてオリンピックで金メダルを獲得した許海峰氏(写真左端)ら、中国のレジェンド的なゲストも登場

さらに、バスケットボールのワールドカップをスポンサードしたり、アメリカンフットボールNFLの公式パートナーも務めるほか、eスポーツでも様々な大会をサポート。今回、オリンピック/パラリンピックのワールドワイドパートナーとなることで、こうした活動をさらに拡充させる格好だ。

なお、IOCは、このパートナーシップを通じた収益を2032年までに世界のスポーツ団体へ再分配するとのこと。各国のオリンピック委員会やアスリート、オリンピック大会およびユースオリンピック大会の運営委員会をIOCとしてサポートするという。

イベント会場には開発中の4Kテレビや日本未発売のサウンドバーをはじめとしたTCL製品も各種を展示。それらの詳細は別記事でレポートする。

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