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公開日 2022/10/21 17:24
2系統同時出力や音質カスタマイズ機能など搭載

ミューシグナル、天然木筐体のフルデジタルUSBスピーカー「LOG」。クラウドファンディングで展開

編集部:成藤 正宣
(株)ミューシグナルは、天然木の筐体とフルデジタル方式を採用したUSBスピーカー「LOG」のクラウドファンディングを、GREEN FUNDINGにて開始した。価格は1台プランで78,000円。クラウドファンディング期間は2022年11月30日までとなり、発送は2023年2月から順次開始予定。

「LOG」

ミューシグナルは、かつて(株)JDSoundにてフルデジタルUSBスピーカー「OVO」の開発に携わった宮崎晃一郎氏が100%国内資本で立ち上げたメーカー。JDSoundは宮崎氏が離れた後に事業を停止し、OVOのサポートも打ち切られた形となってしまったことから、「OVOをこのまま終わらせたくはない」という思いの下でLOGが開発されたという。このような背景から、クラウドファンディングでは「OVO」ユーザー向けの下取り割引プランも用意されている。

フルデジタルスピーカー「OVO」の流れを汲んで開発された

国産チップ「Dnote」と特注マルチコイルスピーカーを組み合わせ、オーディオ信号を入力から出力までデジタルのまま処理するフルデジタル方式を採用。一般的なDAコンバーターとアンプを組み合わせる方式に比べてノイズを抑えられ、また高い電力効率によりUSBバスパワーながら大音量の出力が可能だという。なお、Dnoteの開発/生産がすでに終了していることから、LOGも完売後の増産/一般販売は行わないとのこと。

オーディオ信号を一貫してデジタルのまま処理するフルデジタル方式を採用

筐体には、山形県の杉山木工が手掛けた削り出しブナ材(ヨーロピアンビーチ)を採用。5軸NCルーターを用いて1台1時間以上かけて削り出されており、ナチュラルなフォルムで様々な空間に違和感なく調和。音質的には中域を中心としつつも広い音域をカバーし、どんな音楽にもマッチするという。

また有料オプションとして、木材の種類を山形県産ヤマザクラに変更可能。古くから木管楽器や琵琶などに用いられる木材で、適度な硬さによるヌケの良い高音が特徴とのこと。

入力端子はUSB Type-C/3.5mmステレオミニを搭載。2つの入力の音声をミックスして同時に再生することもできる。加えて、本体には16GBのストレージを内蔵し、PCから保存した音楽ファイルを再生することが可能。ファイル形式はWAV/AIFFに対応し、本体背面のボタンや付属のリモコンから音量調整/再生コントロールが行える。そのほか、Web MIDI機能に対応したブラウザ(Google Chromeなど)を利用し、PCから音質のカスタマイズができるダッシュボード機能に対応する。

USB Type-C/3.5mm入力のほか、内蔵メモリーに音源を保存して再生可能

PCのWebブラウザを利用した音質カスタマイズ機能も搭載

外形寸法は294×76×80mm、質量は800g。USBケーブル、赤外線リモコン、防振シートなどが付属する。

なお、2022年10月22日にe☆イヤホン秋葉原店にて開催される「GREEN FUNDINGオーディオ合同試聴会」にて本製品も出展予定。ほか、銀座のスタートアップスタジオ「GINZA SCRATCH」などで試聴機の展示を行うとしている。

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