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公開日 2017/11/16 14:20
米LASERGRAPHICS社の最新モデル

<Inter BEE>名画を10K/HDRでスキャン可能、フィルムスキャナー「Director 10K」日本初披露

編集部:風間雄介
11月17日まで幕張メッセで開催されているInter BEE 2017(2017年国際放送機器展)。主催はJEITA(一般社団法人 電子情報技術産業協会)で、入場は無料。本項では、伊藤忠商事が出展していた米LASERGRAPHICS社のフィルムスキャナー「Direcotr 10K」を紹介しよう。

LASERGRAPHICS「Direcotr 10K」。人物と比べるとその大きさがわかるはず

LASERGRAPHICS社は、米カリフォルニア州アーバインに本社を構える会社で、映画用フィルムスキャニングを手がけている。2012年に「ScanStation」を発売し、その後5KオプションやHDRオプションも販売してきた。また、安価な「ScanStation Personal」も2015年から販売している。

今回のInter BEEで展示された「Direcotr 10K」は、米国では2016年に発売された最高級モデルで、日本で展示されたのは今回が初めて。価格はおよそ5,000万-6,000万円程度となる。

特徴はモデル名の通り、最高で10K解像度に対応すること。標準は5Kとなる。ピクセルごとにトゥルーRGBカラーキャプチャーを行う。画像のスキャニングとサウンドトラックのリーディングを同時に行い、直接ProRes(UHD/HD)、DPX、TIFFに変換する。カラーと退色のコレクション機能も備えている。

中央上のスキャンを行う箇所。四隅を押さえてスキャンするプレッシャープレートを採用している

スプロケットレス キャプスタン ドライブシステムの採用により、安全にフィルムのハンドリングが行える。フィルムは35mm/16mm/8mmはもちろん、28mmや17.5mm、9.5mmなどのフォーマットにも対応する。また0.75mmまでの厚みのあるスプライスや、小さく縮んだフィルム、破損したフィルムなどへの対応を強化していることも特徴だ。熱によるダメージからフィルムを保護し、オプチカルスクラッチや指紋なども削減できるLED拡散光源を採用していることも特徴となる。

本体下部にはワークステーションが収納されている

実際にスキャンしたデータを表示したところ

スキャン時には、四隅を押さえるプレッシャープレートを採用。丸まったフィルムでも均一のフォーカスでスキャニングできるという。

またHDRについては、カラー/モノクロフィルムのシャドウやディテールを再現する3フラッシュ・HDRスキャニングを行う。中級機種の「ScanStation」は2フラッシュだったため、ここでも機能強化が行われた。

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