トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > AV&ホームシアターニュース

公開日 2017/05/11 19:07
さらなる長寿命化に道

NHK、長寿命な有機EL素子材料は分子が小さいことを発見

編集部:風間雄介
NHKは、有機EL素子の長寿命化と低コスト化の研究開発を進める中で、最大分子半径が小さいホスト材料ほど長寿命であることを発見した。この結果はScientific Reports誌に掲載された。

有機EL素子の発光層は、電気エネルギーをつくり出すホスト材料と電気エネルギーを受け取って発光するリン光材料で構成される。

NHKでは素子寿命が異なる複数の有機EL素子を用い、ホスト材料の分子構造を調査。その結果、最大分子半径が小さい材料ほど、長寿命であることがわかったという。

複数のホスト材料で検証したら、最⼤分子半径が小さいホスト材料ほど長寿命ということがわかった

たとえば最大分子半径が1.51nmのホスト材料は連続駆動寿命が1,260時間だったが、1.22nmとより小さな材料に変えると、連続駆動寿命が20,000時間になったとのこと。

ホスト材料とリン光材料の中心間距離が短い材料では、電流で生成した不安定な状態のホスト材料から電気エネルギーが短時間でリン光材料に渡され、ホスト材料の劣化が小さいことが理由としている。

NHKでは今回の結果を受けて、これまで長寿命化が困難とされていた青色素子用のホスト材料を開発し、高効率・長寿命なフレキシブルディスプレーの早期実用化を目指すとしている。

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新

WEB