旭化成エレクトロニクス、オーディオ用オペアンプ「AK491x」シリーズを HIGH END Vienna 2026 で初展示
編集部:原田郁未旭化成エレクトロニクス(AKM)は、高音質オーディオ向けオペアンプIC「AK491x」シリーズを発表した。ラインナップは、シングルチャネル仕様の「AK4911ET」と、デュアルチャネル仕様の「AK4912ET」の2モデル。
「AK491x」シリーズは、AKMがDAC製品で展開する独自ブランド“VELVET SOUND”の思想をアナログ出力段へ展開したプレミアムオーディオ向けオペアンプ。DAC開発で培った音作り思想を活かし、「スペックだけでなく“聴こえ”を重視した」という新シリーズとして開発された。
近年は、「AK4499EX」をはじめとする高性能DACの進化により、デジタル音源を原音に近いアナログ信号へ変換できるようになる一方で、その性能を十分に引き出せるオペアンプの選択肢は限られていたという。AKMでは、DACのポテンシャルを最大限に引き出すアナログ出力段ソリューションとして、AK491xシリーズを投入する。
同シリーズは、入力換算ノイズ0.96nV/√Hz(1kHz)という超低ノイズ性能と、THD+N -150dB(1kHz)の超低歪み特性を実現。さらに、±100mAクラスの高出力駆動能力を備えることで、DAC用途における8チャネル電流加算など、厳しい負荷条件下でも優れた音質特性を維持するとしている。
加えて、スルーレートは26V/μs、ゲイン帯域幅は38MHz(Gain=+1)。電源電圧は±3.5V - ±25Vの広範囲に対応する。
パワー感やスピード感、密度感に優れた力強いサウンドと、実在感のある音を実現するという。ネットワークオーディオ、USB-DAC、CD/SACDプレーヤー、ワイヤレススピーカーシステム、サウンドバー、デジタルオーディオプレーヤー、電子楽器、オーディオインターフェース、デジタルミキサーなどへの搭載を想定している。
旭化成エレクトロニクス 高音質オーディオ製品開発 リードエキスパートの中元聖子氏は、「音の細部まで澄み渡るクリアさと、空間の自然な広がり、芯のある力強さを高いレベルで融合することで、リアルで没入感のあるサウンド体験を目指した。優れた測定性能と音楽的な表現力を両立することが、これからのオペアンプに求められる価値だと考えている」と開発背景について説明している。
同製品は6月4日から7日までオーストリア・ウィーンで開催される国際オーディオ展示会「HIGH END Vienna 2026」にて初展示を行う。同社ブースでは、AK491xシリーズの紹介に加え、ホームオーディオ向け音場補正技術のデモンストレーションも実施予定。AKMのエンジニアやオーディオマイスターによる技術説明、試聴セッションも事前予約制で行う。
AK491xシリーズは現在サンプル提供中で、2027年初頭より量産開始を予定している。