トップウイング、オーディオ専用の無線子機「OPT AP Client」。SFPポートも搭載
編集部:太田良司トップウイングは、オーディオ専用に開発した無線子機「OPT AP Client」を11月18日より発売する。価格は48,400円(税込)。
「OPT AP Client」は、不要な機能をそぎ落とし、シンプルかつ安定したオーディオに最適なネットワークを実現することを目的とした無線子機。
家庭/オフィス向けの一般的な無線中継機や子機に搭載されているような、中継・メッシュ・ローミング制御や、クラウド管理を含む複雑なファームウェア、常時バックグラウンド通信といった機能を排除。オーディオ用途に必要な最小限の構成に絞り込むことで、動作の安定化とノイズ低減を図ったとしている。複雑な設定は不要で、LANポートでオーディオ機器に接続するだけで運用できる。
また一般的なLANポート(RJ45)に加え、SFPポートを用いた光アイソレーション構成にも対応。同ブランドの「Silent Fidelity SFP」や「OPT LAN Bridge/USB Bridge」と組み合わせることで、無線 - 光 - 有線の高アイソレーション経路を構築できるとしている。
SFPポートはDDM(Digital Diagnostic Monitoring)をサポートしており、接続したSFPモジュールの温度・電圧・信号レベルなどの動作情報をリアルタイムに取得可能。光伝送の状態確認やトラブルシューティングに役立てられるとのこと。
同社では本製品の使用例として、ストリーマーに接続して負荷の高い無線通信処理を肩代わりし、ノイズが発生するリスクを徹底的に抑え込んだり、オーディオ専用ルーター「DATA ISO BOX」と組み合わせて音質劣化を最小限に抑えつつ、ネットワーク分離の効果を引き出すといった活用を紹介。「ネットワークオーディオの自由度を最大限に引き上げる」とアピールしている。
Wi-Fi規格はWi-Fi 6(IEEE 802.11a/b/g/n/ac/ax)に対応。最大通信速度(理論値)は2.4GHz帯が574Mbps、5GHz帯が2,402Mbps。5GHz帯で最大160MHzのチャンネル幅に対応し、2×2 MU-MIMOを採用する。セキュリティはWPA-PSK/WPA2-PSK/WPA3-SAEに対応。
入力電源は12V/1.5Aで、2.1mm/5.5mmセンタープラスのDC入力対応。外形寸法は192mm×192mm×38mm(幅×奥行き×高さ)、質量は502g。