<CEATEC>JVCケンウッド、カスハラに対応できる「カメラ付きAIイヤホン」。煩雑さを解消するポータブル電源も
編集部:原田郁未エレクトロニクス/IoT関連の見本市「CEATEC 2025」が、10月14日 - 17日の4日間にわたって、幕張メッセにて開催されている。本稿ではJVCケンウッドブースの内容をレポートする。
「AIと無線で描くこれからのコミュニケーション」をテーマにした同社ブースでは、AIと無線技術を活用して、人と社会をつなぐソリューションを中心に紹介している。
カメラ付きAIイヤホンにより対人場面をサポート
イヤホンに内蔵したカメラの画像をもとにAIと会話ができる「カメラ付きAIイヤホン」の展示コーナーでは、日常のさまざまなシーンでAIによる音声サポートを体験できるデモンストレーションを実施する。
DXソリューション開発のサイエンスアーツによるIP無線アプリ「Buddycom」を使用したデモンストレーションでは、接客業で起こるカスタマーハラスメント(カスハラ)対応へのサポートが紹介された。
あらかじめ設定されたNGワードに反応し、AIイヤホンがカスハラを認識すると、Buddycomがインストールされた上司・同僚のスマートフォンに現場の画像・音声をリアルタイムで共有。従業員の心理的安全性を確保すると同時に、後から駆け付ける上司・同僚がトラブルの内容を事前に把握できるため、早期解決にも貢献するという。
そのほかにも、AIイヤホンに記憶させた人物の顔や名刺などの情報から、対象者を特定し、名前や会社名などを音声で伝えるサポート機能なども予定している。
担当者は「AIと無線の活用が、コミュニケーションツールに留まらず、“人々の働き方をサポートするソリューション”になることを目指している」と力を込める。カメラ付きAIイヤホン本体の販売は2026年度内を予定している。
電源周りの煩雑さを解消するモバイルバッテリー&ポータブル電源
参考出品として、モバイルバッテリーなどを手がけるメーカーLitheliと協業したポータブル電源も展示。
Litheliが販売するコードレス掃除機、ランタン、マッサージガンなどをはじめとした「U4シリーズ」の家電製品に対応したモバイルバッテリーに充電できる。
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