オーディオテクニカ、「FLUATシリーズ」よりスピーカーケーブルのスタンダードモデル「AT-SC500」
編集部:太田良司オーディオテクニカは、Hi-Fiオーディオケーブル “FLUAT(フリュエット)シリーズ” のスタンダードライン “FLUAT 500” から、スピーカーケーブルの「AT-SC500」を10月17日(金)より発売する。
入力側端子 - 出力側端子の組み合わせとして、Yラグ - Yラグ(YY)/バナナプラグ - バナナプラグ(BB)/バナナプラグ - Yラグ(BY)/Yラグ - バナナプラグ(YB)の4種類を展開。30mリール巻きタイプも用意する。長さのラインナップと価格は以下の通り(価格は全て税込)。
・2.0m:55,000円
・2.5m:60,500円
・3.0m:66,000円 ※受注⽣産
・4.0m:77,000円 ※受注⽣産
・5.0m:88,000円 ※受注⽣産
・30mリール巻き:5,500円/m
AT-SC500は、2022年に販売開始したFLUAT 500ライン初のスピーカーケーブル。2021年に登場したハイグレードライン “FLUAT 700” では、インターコネクト(XLR/RCA)/パワー/スピーカーケーブルの4種類をラインナップしているのに対し、FLUET 500ラインは長らくインターコネクト(XLR/RCA)とパワーケーブルの3種類となっていた。
この度、スピーカーケーブルAT-SC500が追加されることで、FLUAT 500ラインのフルラインナップが完成する格好となる。このタイミングで発売する背景について同社では、アナログレコード再生に代表される「趣味としてのオーディオ」への再注目や、「さらに良い音で聴きたい」というステップアップ需要が市場で高まってきたためと説明している。
FLUAT 500ライン共通の特徴として、シリーズ全体のコンセプトである、信号ロスや歪みを最小限に抑える信号伝送のセオリーに忠実な設計と、現代のオーディオ機器の音質傾向に合わせたチューニングを採用。その上で、“引き締まりつつ、量感のある低域” により、密度の高い音像と明確な定位が楽しめるとしている。
ケーブル導体には、力感のある低域表現と広大な音場が特徴という古河電工製の4N無酸素銅線「高純度無酸素銅線(PCUHD)」を採用。そこにディップフォーミング製法とアニール処理を施し、酸素含有量を10ppm以下に抑えた無酸素銅線「HYPER OFC」を組み合わせることで、“これまで味わったことのないオーディオ空間” が体験できると謳う。
ケーブルの被覆にもこだわりがあり、同社独自のアニール処理「Heat Relieve(ヒートリリーブ)」を施工。導体や製品外観にはダメージを与えず、絶縁体やPVCシースなどの樹脂に残る残留応力だけを取り除く高温熱処理で、音質傾向には影響をおよぼさず、情報量などの基本性能を一段上のレベルへ引き上げるとのこと。
導線と端子の接続方法には、冷間圧接による六角カシメを採用。導線と端子を高圧力で押しつぶすことで接触面積を最大化し、接触抵抗を低減。同時に接続部が空気に触れにくくなり、経年劣化も抑制している。この加工は3トン以上の力を加えられるプレス機械と、その操作技能を持った職人の手によって行われるという。
ほか、端子は厚金メッキ仕様とし、安定した導通性を確保することで、信頼性と音質を高めた。
ケーブル外径はΦ11.5mm。導体断面積は3.2sq(12AWG相当)。導体抵抗は5.7mΩ/m。静電容量は59pF/m。自己インダクタンスは0.69μH/m。
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