ハーマン、デノン・マランツなど擁するSound Unitedの買収完了。独立事業部として運営、ブランドの伝統尊重
PHILE WEB編集部米HARMAN Internationalは、デノン、マランツならびにBowers&Wilkinsなどを擁するSound Unitedグループを、Masimoから買収完了したと発表した。
今年5月に発表していた買収が、今回完了した格好。5月時点では買収金額が3億5000万ドルと発表していた。
Sound Unitedは、デノン、マランツ、Bowers & Wilkins、Polk Audio、Definitive Technology、HEOS、Classe、Boston Acousticsなど、多数のオーディオブランドを擁している。2022年に米医療機器メーカーのMasimoが買収していたが、今回HARMANに事業を売却した。
Sound Unitedは今後、HARMANライフスタイル部門内で、独立した事業部として運営されるという。「この体制により、各ブランドが持つ伝統、専門性、そして長年にわたり築き上げてきた顧客基盤は、それぞれのブランドアイデンティティの中核として引き続き尊重・維持される」としている。
Sound Unitedの各ブランド群は、HARMANのグローバルなリソースと支援を受ける。これによりSound Unitedはより市場に幅広くリーチし、各ブランドが持つ明確な目標の実現に向けて、さらなる成長と成功が期待されるとHARMANは説明している。
一方でSound Unitedのブランド、専門知識、そして優れた人材がHARMANに加わったことで、HARMANのオーディオ技術の進歩がさらに加速するとも述べ、両者のシナジーを発揮させる方針だ。
HARMANライフスタイル部門プレジデント、Dave Rogers氏は、以下にようにコメントしている。
「HARMANのビジョンは、卓越したオーディオ体験を通じて人々の生活を豊かにすることです。Sound Unitedの素晴らしいブランド群は、サウンド、イノベーション、そして品質への深い情熱に根ざしており、これらは弊社の価値観とも一致しています。今回の買収は、すべての人にとって意義のある成長を切り開き、オーディオ業界のリーダーとして、かつてない高みへと成長するという弊社の戦略をさらに強化するものです」。
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