トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > オーディオニュース

公開日 2025/09/12 20:23
ゴールドモデルを期間限定で受注生産

エソテリック、新世代ディスクリートDAC搭載のネットワークプレーヤー「Grandioso N1」。約400万円

ファイルウェブ編集部

ティアック(株)は、同社の展開するESOTERIC(エソテリック)ブランドのフラグシップライン “Grandiosoシリーズ” から、一体型ネットワークプレーヤー/DAC「Grandioso N1」を10月1日より発売する。価格は3,960,000円(税込)。



「Grandioso N1」


また、期間限定・完全受注生産のゴールドモデル「Grandioso N1 Gold Edition」もラインナップ。受注期間は2025年9月12日から11月30日までとなり、発送は2026年1月から順次開始予定。価格は4,180,000円(税込)で、外装以外のスペックは通常モデルと共通となる。




「Grandioso N1」(シルバー、通常モデル)



「Grandioso N1 Gold Edition」



ネットワークトランスポート「Grandioso N1T」で培われた技術を継承したネットワークプレーヤー/DACとなり、新世代のディスクリートDAC「Master Sound Discrete DAC G2」を搭載する。


Master Sound Discrete DAC G2は、FPGAベースの完全自社設計マルチレベルΔΣ(デルタシグマ) D/Aコンバーター。汎用のDAC ICチップを使わず、1チャンネル当たり32のエレメントで構成され、主要部品をエレメント毎に全て独立させた大規模な回路構成を用いる。専用のFPGAデジタル処理アルゴリズムを開発し、DSD、PCMをそれぞれ最適に再生。最大でPCM 768kHz/32bit、DSD 22.5MHzまでをサポートする。



Master Sound Discrete DAC G2


前世代からの進化点として、まず最上流のデジタル領域では、抵抗エレメントをオンオフするフリップフロップICを変更して回路を最適化。IC近傍にコンデンサーを追加することで電流供給能力を向上させ、ノイズの低減を図った。


また、デジタル領域ではFPGAとフリップフロップ回路の電源回路を、アナログ領域ではホット/コールドの電源回路をそれぞれセパレートし、個別の電源レギュレーターから給電する方式を採用。電源ラインをよりピュアに再構築することで音質を向上させている。


さらに、アナログ出力バッファーアンプ「ESOTERIC-HCLD」には、モノラルDAC「Grandioso D1X SE」と同等のデュアル・バッファー回路を投入することで電流出力をさらに強化。立ち上がりが速く、パワフルかつ豊かなサウンドを獲得したとのこと。


DAC回路の要となる抵抗エレメントには、インダストリアル・グレードの高精度MELF抵抗器を採用して演算精度を向上。アナログフィルター部には、ブランド独自の増幅素子「IDM-01」を投入する。このほかにも吟味したディスクリート部品を用いることにより、生々しいライブ感、優れたダイナミクス、オーガニックなテクスチャーを備えた音質を実現したとする。


内蔵クロックには、大型の水晶発振子など厳選したディスクリート部品を奢った「Master Sound Discrete Clock for Digital Player」を搭載。マスタークロック・ジェネレーター「Grandioso G1X」を接続することで、さらなる音質向上を図ることも可能。


DAC側のデジタル処理負荷を大幅に軽減し、ピュアで理想的なデジタル伝送を行うための独自規格「ES-LINK5」に対応。HDMIケーブル2本、またはXLRケーブルのシングル接続で、「Grandioso P1X SE」など同ブランドのSACDトランスポートと接続できる。


Grandioso N1Tで使われているネットワークエンジン「ESOTERIC Network Engine G4」を引き続き搭載。SFPポート搭載や、ネットワークエンジンとオーディオ回路がアイソレーションされていて独立した強力なリニア電源を搭載する点など、特徴がそのまま引き継がれている。



ESOTERIC Network Engine G4 


電源回路にも力を注ぎ、左右DAC、ネットワークエンジン、デジタル回路、マイコン回路のそれぞれに計5基の電源トランスを搭載。各部を強力なリニア電源駆動することで、アナログ再生のように滑らかで実在感のあるサウンドを生み出すという。


各電源部のレギュレーターは、集積回路を使わないディスクリート構成で設計し、安定化のためのフィードバック量を最小限とする「ローフィードバックDCレギュレーター」を採用。フィードバック量の低減で、瑞々しいエネルギー感と開放感溢れるサウンドを兼ね備えたとする。



「Grandioso N1」の背面


シャーシはあらゆる振動の最適なコントロールを目標に、剛性と柔軟性のバランスを突き詰めた。剛性が必要なエンクロージャーには重量級肉厚アルミニウムブロックを多用する一方、トップパネルはセミフローティング構造とすることで開放的なサウンドを表現。複数枚の鋼板を使った「マルチレイヤー構造」で各回路コンポーネントを個別のレイヤーに固定し、立体配置することで、物理的/電気的な相互干渉を最小限に抑制した。ほか、独自のピンポイント・アイソレーション・フットを装備する。


iOS/Android対応のコントロールアプリ「ESOTERIC Sound Stream」も用意。見やすい画面表示や高い検索性で、直感的に操作ができると謳う。QobuzやSpotify、Roon Readyなどに対応する。


デジタル入力としてXLR/RCA/光デジタル/USB-B/ES-LINK/SFP/ETHERNETを1基ずつ、アナログ出力としてXLR・ES-Link Analog 1系統/RCA 1系統を備える。ほか、クロック入力(50Ω、10MHz)、12Vトリガーを搭載する。


周波数特性は5Hz - 30kHz、SN比は113dB、歪率は0.001%(1kHz)。外形寸法は445W×162H×447Dmm、質量は27.8kg。電源ケーブル、DC IN用キャップ2個が付属する。


 

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新

WEB