トップページへ戻る

ニュース

HOME > ニュース > オーディオニュース

公開日 2025/08/28 14:28
世界4拠点目のデザインセンター

渋谷に「みらいのリビング空間」を!東芝ライフスタイル、“共創の場”となる開発拠点を新規オープン

筑井真奈

東芝ライフスタイルは、Shibuya Sakura Stage(東京・渋谷)の9階に、新たに「TOKYO DESIGN CENTER」を開設。多様なライフスタイルに対して、東芝の生活家電ならではの新たな提案を行う共創の拠点としてスタートする。そのオープニングセレモニーが開催されるとともに、報道陣向けに内部が公開された。



東芝ライフスタイルの競争拠点「TOKYO DESIGN CENTER」がオープン。右が代表取締役社長の白戸健嗣氏、左がディレクターの宮澤卓行氏


東芝ライフスタイルは、2016年より中国のマイディアグループ(美的集団)の傘下のプレミアムブランドとして、東芝ブランドの白物家電を中心に開発・販売を行っている。冷蔵庫や電子レンジ、洗濯機やエアコンといった生活家電のほか、電池やオーディオコンポ・テレビ用スピーカーと言った音響機器の開発も行っている。


また、パソコンやスマホの冷却モジュールといった産業向けプロダクトも取り扱っているそうだ。今回のデザインセンターのような開発拠点は、中国、アメリカ、ミラノについて東京が4拠点目となるという。



TOKYO DESING CENTERのエントランス


東芝ライフスタイルの代表取締役社長の白戸健嗣氏は、同社のプロダクト開発について、「派手さや過剰なデザインを求めるのではなく、生活の中で必要とされる価値は何かを見極めて誠実にお届けしていくのが大事」と改めて強調。


マイディアに加わったことで、「日本のモノづくりのちからと、グローバルの効率的な生産体制を融合させた良い循環が生まれている」とし、特に海外販路については2016年以降1.6倍の売上を実現しているという。


そしてTOKYO DESING CENTERの位置づけとして、多様性交わる渋谷を拠点に置くことで、「よりアジャイルにスピーディに、生活者の皆様の声を繁栄した開発拠点にしたい」と訴える。さまざまなクリエイターとの共創を推進することで、「生活者の価値観が移ろう都市の中で新たな気づきを得たい」と考えているという。そして、“信頼される家電ブランドになること”が真のゴールであり、成長の原動力であると力を込める。


続いて、TOKYO DESING CENTERのディレクター宮澤卓行さんが登壇、新たなデザインフィロソフィーとして「Design for Center of Life」というコンセプトを掲げる。生活を豊かにするための家電製品の提案に向けた、インプットとアウトプットの双方を強化すると宣言。


インプットとしては渋谷を拠点に活動するクリエイターとのコラボレーション「カルチャーミートアップセッション」や、「5年後の暮らしを描くデザインセッション」を予定。



共創を起点とした開発を推進していくとアピール


またアウトプットとしては、東芝のプロトタイプ家電を配置し実際に体験・評価できる「みらいのリビング空間」や、家電をライフスタイルを彩るカルチャーの一部として再定義する「家電×アートインスタレーション」といった取り組みも行っていくという。



プロトタイプ家電なども実際に体験できる場を用意


オープニングセレモニーに続き、TOKYO DESIGN CENTERの内部を公開。エントランスは、「日本の美意識やおもてなしの心を大切に」というコンセプトで設計されており、丸窓や草木、玉砂利などが配された和モダンな印象。


中に入ると開放的なリビングのような雰囲気に、冷蔵庫や電子レンジなど主力の東芝製品が並ぶ。パソコンの前に座るだけではなく、「実際に家電製品が使われている場をイメージしながら製品開発に活かしてほしい」というコンセプトで設計されているという。



オープンな空間でさまざまなクリエイターとのコラボレーションが期待できる


またVRを使った製品開発も積極的に採用しており、例えば「冷蔵庫を実際に開ける」といった操作を、VRで実践しながらより使いやすい設計ができるように検討しているという。


VRを活用した製品開発も積極的に採用


部屋の一角には、東芝が開発した第一号機の洗濯機や冷蔵庫なども置かれているほか、過去にアワードを受賞した家電製品も展示。東芝ブランドの長い歴史とその技術革新について改めて知ることができるのも面白い。



東芝の第一号機の電気洗濯機と冷蔵庫、炊飯器も展示


センターの奥には、3DプリンターやUVプリンター、レーザー加工機なども設置されており、アイデアをすぐその場で試作機として“カタチ”にすることができる。現時点では10数名がこのデザインセンター勤務となるそうで、非常にゆったりとした空間でさまざまなクリエイターとのコラボレーションが期待できそうだ。



3Dプリンターやレーザー加工機などで手軽に試作も行える




電子レンジの操作パネルの試作機。ボタン部分の「膨らみ」なども試作できる


なお、現時点ではデザインセンターにオーディオ関連機器は見当たらなかったが、「今後積極的にオーディオ関連機器についても取り組んでいきたい」と語ってくれた。

関連リンク

新着クローズアップ

クローズアップ

アクセスランキング RANKING
1 レコードの音楽を読み取って光るターンテーブル。オーディオテクニカ「Hotaru」一般販売スタート
2 ダイソンとPORTERがコラボした特別デザインのヘッドホンとショルダーバッグ。全世界380セット限定販売
3 LUMINの進化は終わらない。初のディスクリートDAC搭載「X2」の思想を開発担当者に訊く!
4 Spotif、2025年に最も聴かれた邦楽は「ライラック」。国内外で最も聴かれた楽曲・アーティストの年間ランキング発表
5 DUNU、7ドライバー/トライブリッド構成を採用したイヤホン「DN 142」
6 カセットテープとともに過ごすカフェ「CASSE」。12/17渋谷でグランドオープン
7 Vento、3次元特殊メッシュを採用したハイブリッド拡散パネル「DAP180 / DAP120」
8 AVIOT、最大120時間再生と小型軽量を両立したオンイヤー型Bluetoothヘッドホン「WA-G1」
9 サンワサプライ、省スペース設置できる木製キャビネットのサウンドバー「400-SP120」
10 アイレックス、ALBEDO/AUDIAブランド製品の価格改定を発表。2026年1月1日より
12/5 10:47 更新

WEB