公開日 2025/07/24 10:25
京セラが「スーパートゥイーター」の開発にチャレンジ
京セラのセラミック圧電フィルムドライバーユニット
セラミック圧電フィルムドライバーユニットのイメージ図
スーパートゥイーターの全体図
アンプを内蔵し電池で駆動
京セラの“セラミック”スーパートゥイーター、クラファンを開始。圧電技術を応用、17.6万円から
筑井真奈京セラは、同社の圧電セラミックの技術を活かしたアドオン型スーパートゥイーターのGREENFUNDINGでのクラウドファンディングを開始した。支援金額は176,000円(ペア・税込)から。
スーパートゥイーターは、主に20kHz以上の超高域に特化したドライバーユニットで、今回のモデルは既存のスピーカーに追加して使うアドオン型となる。2023年11月にも京セラはスーパートゥイーターの試作機を作成し、試聴イベントを実施。その声を踏まえ、さらに1年半の開発期間を経て、クラウドファンディングとして支援を募るものとなる。
今回のスーパートゥイーターでは、電気を加えるとたわみや振動が発生する「圧電体」というファインセラミックスの特性を応用したものとなる。圧電セラミックスの材料技術や設計製造技術により、積層圧電体を形成。さらに金属フレームにフィルムを組み合わせた独自構造で、音圧を平坦化しバランスの良い音を作り出せるとしている。
一方でインピーダンス特性が通常のスピーカーと異なるため、本体にアンプを内蔵し、単三電池4本で駆動する方式を採用。入力はRCAで、フロント側上部にボリュームコントロールを設置。ハイパスフィルターを搭載しており、カットオフ周波数は3段階(23kHz/34kHz/45kHz)から選択できる。
また、一般的な指向性が鋭いスーパートゥイーターに比べて指向性が広い傾向にあり、リスニング位置による音色の変化が少ないと説明している。
支援者には、製品に加えて今後企画する開発チームとのワークショップにも参加できる。