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公開日 2025/06/09 12:31
6/27にリリースパーティー開催

ロケット燃料タンクを筐体にしたスピーカー「DEBRIS」。乃村工藝社のR&Dプロジェクト発

編集部:杉山康介

乃村工藝社は、同社が取り組むR&Dプロジェクト「noon by material record」の第2弾として、ロケット廃材で制作したロケットタンクスピーカー「DEBRIS(デブリ)」を発表した。



乃村工藝社は2022年よりR&Dプロジェクトを行っており、昨年その一環として素材=地球資源をテーマとした「material record」を立ち上げるとともに、廃材やゴミなどのサステナブル・マテリアルを活用した音響装置プロダクト「noon by material record」を発表。


今回の第2弾は、今後さらに成長が期待される宇宙分野の廃材に着目し、新たな活用方法を検討したと説明。宇宙ロケット廃材を活用し新たなプロダクトを生み出すアップサイクルプロジェクト「&SPACE PROJECT」との共同プロジェクトとして、ロケット燃料タンクの廃材から制作したスピーカーのデブリを作り上げた。


燃料タンクは宇宙産業が盛んな北海道大樹町の協力のもと、開発の過程で試験使用されていたものを調達。「宇宙は重力が無く上下左右という概念が存在しない」ことから着想を得て、360度に音が広がる無指向性スピーカーとして設計されている。


スピーカーの頂点には球形オブジェを配置。金工作家の外山和洋氏が制作協力したもので、鉄や銅、アルミなど地球の元素である無機質な金属を一度完全に溶かし、有機的な形に再構成することで、素材の記憶を表現。「宙に浮かぶ架空の鉱物を想起させ、ロケットが夢見たロマンを描いた」とのこと。



さらに今回はオリジナル楽曲の制作も実施。トラックメーカーのDJ GONNO氏が制作を担当しており、北海道大樹町で風や波、ロケット発射台のビーコン音などをフィールドレコーディングして作り上げたという。


6月27日には東京・日本橋のCITANにてリリースパーティーを開催。デブリの視聴会やオリジナル楽曲の演奏などが行われる。

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