ペナン・オーディオショウを現地からレポート!工業都市としての顔を見せる東南アジア随一のオーディオ展
編集部:筑井真奈本日4月25日(金)から27日(日)に、マレーシアはペナン島で開催されるHi-Fiオーディオショウ「Northern International Audio & Visual Show」の取材に来ている。東南アジアのオーディオショウの取材というのは、日本のオーディオメディアでも非常に珍しい機会であろう。
“東南アジアのHi-Fi市場が熱い”という話は、数年前から話題には上がっていた。富裕層が集まるシンガポールを筆頭に、タイやベトナムも市場の発展が著しいと小耳に挟んでいた。マレーシアについては、首都・クアラルンプールが最大の都市だが、ペナンはそれに次ぐ第二の都市。オーディオショウの強化、ひいてはペナンを大きくプロモートしようと、州政府も大きくバックアップして開催されるイベントとなっている。
日本人からするとペナンはリゾート地、という印象が強いだろう。実際、島北部のジョージタウンは、西欧とアジアがミクスチャーしたコロニアル文化の街としてユネスコの世界文化遺産に登録されている。さらに、ペナンヒルの森も熱帯気候の生物たちの保存地域に指定されており、緑豊かで観光地としても名高い。
だがそれに加えて、パナソニックなど日本メーカーの工場も多く、東南アジアの工業都市として大きな存在感を持っている、ということは今回の訪問で改めて認識するに至った。市内を走る車をみていても、国産車メーカーのプロトン、またダイハツとの合弁会社プロデュアの車を多く見かけるなど、強いものづくりの力を持った工業都市でもあるようだ。
ちなみにNorthern(北)というのは、クアラルンプールに対して北にあるからこのように名付けられたそうだ。クアラルンプールよりも中華系の富裕層が多く在住しているそうで、非常に狭い島(淡路島の半分ほどの面積)に高層マンションが立ち並び、都市としての裕福さ(=所得階層の高さ)も感じさせる。
今回のオーディオショウは、SETIA SPICE CONVENTION CENTERという大型コンベンションセンターで開催されている。今年で4回目の開催で、昨年はAMARIというホテルで開催されていたが、より多くの来場者に来て欲しい、という思いから、今年初めてコンベンションセンターに移転。街中にも多くポスターが貼られており、街を挙げてのオーディオショウを盛り上げよう、という高い機運も感じられた。
ビジターの参加は無料となっている。ホームシアターやHi-Fiオーディオを中心に、ヘッドホンやデスクトップオーディオ関連ブースも設けられており、オールジャンルでのオーディオイベントとなっている模様。
個別のブースの展示内容については追ってレポートしていこう。
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