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公開日 2021/12/28 12:18
カリスマエンジニア、かないまるさん考案

本日発売『季刊 analog』74号でカートリッジ消磁の新レシピを検証レポート

季刊アナログ編集部
最新号の『季刊analog vol.74』が、本日12月28日(火)に発売されました。総力特集はフォノイコライザー。40モデル徹底試聴など進化著しいアナログ再生のキーアイテムのいまを徹底レポートしています(その内容はこちらを参照)。

『季刊analog vol.74』、本日発売 1,680円(税込)

それ以外にも、いま注目したいアナログトピックスを盛り沢山でお届けしている本誌。なかでも今号の耳寄りニュースとして是非とも注目いただきたいテーマが、「カートリッジの消磁」です。

そもそも「消磁」って何だかご存知でしょうか。
カセットテープで音楽を聴いていた世代では、テープ型の「ヘッド消磁器」を使っていた人もいるのでは。これは、使っているうちにヘッドが次第に磁化されて、音質劣化はもとより、最悪の場合は大事なテープの音質も損なってしまうということから、定期的に行うべき作業とされてきました。もちろんオープンリールテープデッキでもヘッドの消磁は必須の作業で、アマチュアに限らずプロフェッショナルの現場でも、アナログテープの再生には大事な必須の作業のひとつなのです。

一方「カートリッジの消磁」は特にこだわる人以外、あまり馴染みがないかもしれません。テープのヘッドと同じように、磁気発電機構を持つアナログレコード再生用カートリッジでは、やはり使うなかで発電コイルの鉄芯に磁化が起こり、音質劣化に繋がるのです。それを消磁することで、カートリッジそのものに本来備わっている性能を蘇らせて、レコード再生の音を向上させるテクニックとして知られているのです。

では、どうやってそのカートリッジの消磁をすればいいのでしょう――。
カートリッジを消磁するには、いくつかの方法があります。「カートリッジ専用の消磁アクセサリー」が売られていたり、フォノイコライザーなどに「消磁モード」を備えている製品などもあります。それらは、MC型のみへの使用を推奨する製品や、入力をショートして再生することで自らの信号によって消磁する製品などいろいろありますが、仕組みや効果はそれぞれ異なっているのが実状といえます。

そうしたなか、今回『季刊analog vol.74』に特別レポートで掲載しているのは、新しい “消磁レシピ” です。カリスマエンジニア “かないまる” としても知られる金井 隆さんが、MC型のみならずMM型を含めて積極的に消磁効果を得るために、より理想的な「消磁波形」の研究を重ねて、独自の “消磁レシピ” をこのほど考案されたものです。

“かないまる”でお馴染みの音響設計技師、金井 隆さん(左)に本誌試聴室へお越しいただき、炭山アキラ氏とともに新考案の「かないまる消磁レシピ」を実際にじっくりといろいろなカートリッジで体験!

その “消磁レシピ” とは、カートリッジへ流すことで消磁ができる波形(音源)で、今号ではその注目すべき効果を誌面で4ページにわたり徹底検証しました。数モデルのカートリッジを実際に用いてかないまるさんが実演し、炭山アキラ氏が体験レポートしています。新レシピの特徴は以下のような内容です。

●かないまる発案「カートリッジの消磁レシピ」の特徴
・カートリッジの実力を蘇らせるためにより効果的な消磁波形を考案
・ヘッドフォン出力から音を送る(カートリッジへ外から電流を流し込む)
・MM型カートリッジ、MC型カートリッジともに使える
・カートリッジ本来の表現力を引き出し、目が覚めるような魅力的な音を実現
・"消磁レシピ"の波形ファイルは、読者がダウンロードして使用可能

カートリッジの消磁とは? また、帯磁とは何? その意味と仕組みを詳しく解説

さあ、この気になる新レシピ、その効果やいかに――。
消磁の前後をビフォー&アフターで比較試聴してみて、その効果は、“一聴瞭然”。
「これだけの音の差があるなら、これはレコードを聴く前に必須の作業と言えるのでは」
「鈍っていた音が、まるで息を吹き返したみたい」
「このカートリッジの実力はこういう音だったとは」
「消磁をしないでレコードを聴くなんて」
……そんな率直な感想が実感できる結果を、確かに聴くことができました。

“かないまる”発案「カートリッジの消磁レシピ」の効果を実際に徹底検証

また、そもそもなぜカートリッジを「消磁」する必要があるのでしょうか。
今号の誌面では、そんな疑問から始まって、逆に「帯磁」させてしまう注意点や、今回のレシピで消磁をするための接続方法やアクセサリーの作り方など、出来たての “消磁レシピ” の効果検証と使いこなしに積極アプローチを行う事にしました。

なおこの波形 “消磁レシピ” は、かないまるさんのご厚意でウェブからダウンロードでき、読者の方達が体験できるようにもなっています。この新しい世界が開けるテクニック、 “消磁レシピ” の詳細と使い方、入手方法などは、ぜひ『季刊analog.vol74』の誌面をご覧下さい!

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