Xbox 360のゲームには、大画面で楽しむに相応しいハイデフ映像、そしてサラウンド音声を楽しめる作品が揃っている。3作品を取り上げて紹介しよう。

最初にプレイしたのは『Forza Motorsport 2』だ。このゲーム、いわゆるレースゲームなのだが、そのグラフィックの美しさには度肝を抜かれる。実在するスポーツカー、スポーティーカーから車種を選べるシステムはレースゲームではお馴染みだが、車種ごとのアップグレードやチューニングなどパーツのカスタマイズまでが実装されている。

レース中のグラフィックの美しさは折り紙付きだ。例えば夕日の差す3ステージ目「Silverstone National Circuit」を「2002 Mazda RX-7 Sprit R type-A」で走ってみよう。すると、シルバーのボディに夕日が差す鈍い光が、角度によって滑らかなグラデーションを描き出す。路面からの陽光の反射の具合と、地に落ちる影の滑らかさもリアルの一言。もう一つ感心したのがエンジン音のリアルさで、スタート時のエンジンの爆音はもちろん、走行中、背後に付けた敵車の位置感までしっかりと把握できる。体に響く低音の心地よさといい、この方向感の再現性といい、ぜひ大画面とサラウンドシステムで体験して欲しいタイトルだ。

『Forza Motorsport 2』のゲーム画面。実写と見まごうばかりの美麗さには驚かされる

ボディへの周囲の景色の映り込みや、影の表現のなめらかさに注目。Xbox 360の高い演算処理能力が感じ取れる

シューティングアクションの『Gears of War』も、位置感のリアルさを直に体感できるゲームだ。主人公の視点で繰り広げられるガンアクションでは、攻撃を受けた際、即座に相手の方向を把握することが重要になる。遙か側方の高い位置から銃撃を受けた際にも、サラウンドシステムでプレイすれば大まかな場所を特定できる。3D視点のグラフィックスは書き込みの緻密さはもちろん、大画面でプレイすると戦場のリアリティさに没頭できる。

『Gears of War』では、敵の位置をいち早く察知することが重要となる。5.1chサラウンドシステムならば、後方からの攻撃などにも即座に対応できる サウンドデザインだけでなくグラフィックの美しさも特筆もの。廃墟の様子がリアルに再現されている

折原氏イチ押しの『トラスティベル 〜ショパンの夢〜』柔らかいタッチで描き込まれたグラフィックが流麗だ

アニメ好きな人には、6月14日発売の『トラスティベル 〜ショパンの夢〜』をオススメしたい。今回は現在、「Xbox LIVE」を通して配信されている体験版のみをプレイしたが、アニメーションの柔らかさを持った3Dグラフィックは木々の枝のひとつまで細かく描かれ、従来のゲーム機にはない息を飲むほどの美しさがある。映像単体の美しさで言えば、この作品が圧倒的だ。RPGとしての戦闘システムも時間内で画面上で動くシミュレーション的な要素がとりいれられ、目の肥えたRPGファンでも納得できる仕上がりだ。タイトルに入った「ショパン」が気になっていた人もいるかもしれないが、本作では作中にショパンも登場、あのスタニスラフ・ブーニン氏が作中でショパンの楽曲の演奏も担当している。これはゲームファンのみならずとも注目のポイントだろう。

Xbox 360には、幅広いジャンルの作品が揃い、ハイデフ映像の美しさを体感できる作品が揃っている。ホームシアターで楽しむコンテンツの一つとして、Xbox 360の存在を無視することはできない。

100インチスクリーン+5.1chシステムで『Forza Motorsports 2』をプレイする折原氏。実際にクルマに乗り込んだような感覚が味わえる 「リアスピーカーがあれば、ゲームの臨場感が格段に高まる」と折原氏。