次世代ゲーム機の中でXbox 360の先進性を際立たせている機能に、いち早く導入されたオンライン機能「Xbox LIVE」の存在がある。

Xbox LIVEとはネットワーク機能の総称だ。Xbox 360を使用する際には、ブロードバンド環境に接続されていれば、特に意識していなくても自動的にXbox LIVEへのアクセスが行われ、常に最新の状態の画面が表示される。

Xbox LIVEの機能は、「マーケットプレイス」によるゲームの体験版やプロモーション映像などのダウンロードが中心だ。特に注目したいのがゲーム体験版のダウンロードで、2007年中の発売が予定されている『Halo』シリーズ最新版『Halo3』の無料体験版の提供も予定されている。

今回ゲームとしてプレイした『トラスティベル 〜ショパンの夢〜』もXbox LIVEを通してダウンロードしたもので、面白そうなゲームがあったらXbox LIVEからダウンロードして遊んでみてから購入する、という新しいゲームの選び方を可能とし、安心してゲームが選べるのは嬉しいポイントだ。

Xbox LIVEのトップ画面。デモムービーやゲームの体験版など様々なダウンロードコンテンツが用意されている ゲームの体験版のダウンロード画面。購入する前にゲームの雰囲気をつかむことができるのは嬉しい

最新のゲームはビデオクリップでデモ画面が提供されているものもあり、いち早く最新の状態に触れたいユーザーにとっては非常に重要なサービスだ。独自の「マイクロソフトポイント」を使った支払いにより、例えば『Forza Motorsport 2』の新しい車を購入、なんて使い方もできる。「マイクロソフトポイント」はほかにも、ゲーム体験版や、「Xbox LIVE アーケード」と呼ばれる懐かしいカジュアルゲームのダウンロードなどにも使用することができる。

北米のXbox LIVEでは、動画配信コーナー「Video Market Place」で映画やドラマ、バラエティといった300タイトル以上の動画をXbox 360を使って直接購入できるなど、ホームAVエンターテイメントの核としてXbox 360を使用する環境が整いつつある。このサービスは日本でも開始が予定されているので、動向に期待しておこう。

今回は現行のXbox 360を中心としたハイデフワールドの広がりを紹介してきたが、いかがだっただろうか。北米では現行機の上位版として120GBのHDD、HDMI端子を搭載した上位モデル「Xbox 360 Elite」の発売が予定されているなど、Xbox 360の世界はさらに広がろうとしている。しばらくゲームから離れていたホームシアターファンも、大画面で楽しめる新たなホームエンターテイメントを実現するマシンとして、ぜひXbox 360を活用してみてほしい。

北米版Xbox LIVEの「Video Market Place」の画面。映画やドラマのメジャー作品が数多くダウンロードできる 北米で発売される「Xbox 360 Elite」。ブラックボディが高級感を演出する