最新技術とマテリアルを搭載

JBL、D2テクノロジー採用のミドルサイズスタジオモニター「4349」

公開日 2020/10/01 16:25 編集部:平山洸太
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ハーマンインターナショナルは、JBLの2ウェイ・スタジオモニター「JBL 4349」を10月初旬に発売する。価格は1本400,000円(税抜)。

「JBL 4349」

4000シリーズ・スタジオモニターの最新モデルとして、最新技術とマテリアルを搭載したとする「4349」。外観は伝統のブルーバッフルを採用するほか、背面やベースボードを含めてウォールナット突板による5面リアルウッド仕上げとなる。

JBLスタジオモニターの最上位モデル「4367」に搭載するD2シリーズ・コンプレッションドライバー「D2415K」を採用。ネオジム・リングマグネットと38mm径のTeonex製リングを採用するコンプレッションドライバー2基を向かい合わせに結合・一体化している。

「D2415K」

2枚のリングダイアフラムによる139dB SPLもの音響出力が余裕のあるヘッドルームと共に個々のフラムの振幅を抑え、スムーズな周波数特性と非直線性歪の低減を実現するとのこと。また、デュアル・ボイスコイル構造により高いパワーハンドリングを獲得。大容量ヒートシンク構造とバックカバーによる放熱構造を合わせることで、ハイパワードライブ時のパワーコンプレッションを排除した。

定指向性ホーンには、4367に搭載された「HDI-X ウェイブガイド・ホーン」技術と独自の高質量高剛性素材「SonoGlass」を採用。リスニングルームの影響を抑えながらも、広いリスニングスポットを提供するという。

「HDI-X ウェイブガイド・ホーン」を採用

ウーファーには1200FE系ユニットを改良した300mm径の「JW300PG-8」を搭載する。振動板には同心円状の強化リブを配した新設計のピュアパルプ・ストレートコーンを採用。SBRフォームラバー・ハーフロールエッジを採用し、リニアリティと大振幅特性と発揮できるとする。

「JW300PG-8」

また、2枚の大型ダンパーを向かい合わせに配置し、前後振幅時の対称性を高めたとする低歪デュアル・ダンパーを採用。ボイスコイルにはアルミニウム・ワイヤーに銅被膜をかぶせたCCAW(コッパークラッド・アルミワイヤー)を採用し、大型フェライト・マグネットとSFG低歪磁気回路も搭載する。

ネットワークには、オリジナルのプレシジョン・ネットワーク「N4349」を搭載。回路に直列挿入されるコンデンサーには新しいマルチキャップ・テクニックを採用し、複数の小容量コンデンサーをパラレル接続することで、歪の低減と容量精度の向上を図っている。またESR(静電抵抗)の低減や、大容量コンデンサーの外皮伸縮による振動も抑えた。

加えて、回路上の全てのコンデンサーにはメタライズド・フィルムキャパシタを使用。主要なインダクターには、太ゲージ銅線を用いた空芯コイルを採用する。

キャビネットはV字型ブレージングにより高い剛性を追求。底板にはボトムベース・ボードを追加し、補強と床面への振動伝達低減を図っている。正面には±0.5dBステップでHFレベルとUHFレベルの微調整が可能な、スイッチ式トリムコントロールも装備する。

製品透視図

フロントバスレフ方式を採用し、ポートはキャビネット内外の開口部に大きなフレアを設けることで、大振幅時における空気の出入りをスムーズ化。ツインポートとなり、ポートチューニングを伴うQの急激な上昇を抑えたり、自然なバスレフ効果を生んだりするという。

再生周波数特性は32Hz - 25kHzで、クロスオーバー周波数は1.5kHz。また出力音圧レベル(2.83V/1m)は91dB、インピーダンスは8Ω。外形寸法は445W×737H×343Dmmで、質量は37.7kg(グリルを含む)。フロントグリルの色は濃紺となり、ウーファーバッフルのみを覆うことで中音域の減衰に配慮している。ほか、スタンドは「JS-360」「JS-120」の2モデルが対応する。

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