上位モデルは高硬度処理を実施

GRADO、MIカートリッジ「Timbre」シリーズにジャラ材ハウジングの4モデル

公開日 2020/09/11 12:08 編集部:押野 由宇
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ナイコムは、同社が取り扱うGRADOブランドのMI型フォノカートリッジ「Timbre」シリーズの4モデルを、9月18日より発売する。

・「Reference3」165,000円(税抜)
・「Master3」110,000円(税抜)
・「Sonata3」66,000円(税抜)
・「Platinum3」44,000円(税抜)

「Timbre」シリーズのラインナップ拡充

これまでミッドレンジ向けとして展開してきた「Statement」と「Reference」を統合した「Timbreシリーズ」。先行して発表された「Opus3」に続き、オーストラリア産ジャラ材をハウジングに使用した4モデルが追加された。

Reference3はシリーズ最上位モデルに位置づけられ、高い密度と硬度を併せ持つオーストラリア産のジャラ材に、さらに硬度を上げるための独自処理を施すことで、徹底した共振抑制とハウジングとしての最適化が図られている。

「Reference3」

5ピースのOTLカンチレバーは、「Prestige」シリーズと比べ質量を5%削減。独自設計の天然ダイヤモンドを使用した楕円形の無垢針を搭載した。コイルには高純度のUHPLC(Ultra high purity long crystal)無酸素銅を使用するなど、発電部にも最新技術を投入し、MI型としての効率を高めている。

Master3はReference3と同様に、オーストラリア産のジャラ材へさらに硬度を上げるための独自処理を実施。人工ダイヤモンドを使用した楕円形の無垢針を、Prestigeシリーズと比べ5%の質量削減を実現した5ピースのOTLカンチレバーに搭載。コイルには高純度のUHPLC無酸素銅を使用している。

「Master3 」

Sonata3は上位モデルと同様の高精度な製造工程を行いつつ、オーストラリア産のジャラ材を硬化させるプロセスを通さずにハウジングに使用し、材が持つ固有の音響的特徴が楽しめる設計としている。Prestigeシリーズと比べ10%の質量削減を実現した4ピースのOTLカンチレバーに、Master3と同様の人工ダイヤモンドを使用した楕円形の無垢針を搭載。コイルは高純度UHPLC無酸素銅を使用する。

「Sonata3 」

Platinum3は、Sonata3と同様に、より硬化させるプロセスを通していないオーストラリア産のジャラ材をハウジングに使用。発電部はPrestigeシリーズと比べ10%の質量削減を実現した4ピースのOTLカンチレバーに、針先に人工ダイヤモンドを使用した楕円形針を搭載し、コイルには上位モデルと同様に高純度UHPLC無酸素銅を使用。コストを抑えながらも上位モデルと同様の「The Sound of Wood」を楽しめるとしている。

「Platinum3 」

各モデル共通の仕様として、発電システムでの駆動部となるカンチレバーの実効質量を最小レベルにする、独自のFLUX-BRIDGER設計を採用。4コイルユニゾンと共にL/R間のバランスを最適化し、正確なステレオイメージを実現するというツインマグネット・システムが投入されている。

4モデル全てにステレオ用とモノラル用をラインナップ。それぞれ高出力(4mV)タイプと低出力(1mV)タイプが選択できる。

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