MCカートリッジを聴き比べるイベントも

<アナログオーディオフェア>テクニクス、フラグシップ・ターンテーブルを出展/完実電気やDS AUDIOは合同ブースで試聴会

公開日 2018/06/09 18:54 編集部:成藤正宣
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アナログオーディオ関連イベント「アナログオーディオフェア2018」が、本日6月9日・10日の2日間、東京・秋葉原の損保会館で開催される。入場は無料。本稿では、3階イベントブースやテクニクス等各社ブースの模様をお伝えする。

3階イベント会場では様々なテーマの試聴イベントが開催。初回に行われたのは弊社・音元出版による「最新MCカートリッジ比較試聴」で、開場直後から来場者で賑わった。

イベント会場は開場直後から満席となった

登場したカートリッジは、四十七研究所「Model 4723 “MC Bee”」、ミューテック「RM-KAGAYAKI《耀》」、ZYX「Ultimate-Airy-X」、PLATANUS「2.0S」、アキュフェーズ「AC-6」、GRADO「Statement 2」、フェーズメーション「PP-2000」、イケダサウンドラボズ「9XX」、オルトフォン「MC Windfeld Ti」、アナログリラックス「EX1」、マイソニックラボ「Signature Platinum」、トップウイング「朱雀」の12モデル。オーディオ評論家・小原由夫氏の解説の下、それぞれの音調の違いを聴き比べることができた。

小原由夫氏の解説を交え、12種類のカートリッジを聴くイベントを実施

5階にブースを構えるテクニクスは、5月25日より発売のダイレクトドライブ方式ターンテーブル「SP-10R」、またSP-10Rを中心にしたアナログレコードプレーヤー「SL-1000R」を出展。SP-10Rは両面にコイルを配置して12極18コイルで駆動するコアレス・ダイレクトドライブモーターを採用したフラグシップモデルとなる(関連ニュース)。

最上位のターンテーブル「SP-10R」。試聴スペースも用意された

その他、SP-10Rと構造に互換性があるという旧来のアナログプレーヤー「SP-10MK2」「SP-10MK3」や、一体型オーディオシステム「SC-C70」など、同ブランド製品が新旧問わず展示。開発者が登壇する試聴会も行われている。

「SP-10MK2」「SP-10MK3」など歴史的なモデルも合わせて出展されていた

完実電気、デジタルストリーム、アイコール、ハイ・ファイ・ジャパンは4階にて合同で出展。各社が取り扱う製品を組み合わせた試聴スペースや、ブランドごとの製品展示が催された。

合同ブース各社の取扱製品を組み合わせた試聴スペースが設けられた

完実電気はRegaのターンテーブル「Planarシリーズ」「RPシリーズ」や、フォノアンプ「FONOシリーズ」をブースにて展示した。試聴スペースには今月から発売となるPS AUDIOのフラグシップ電源システム「P20」を提供。交流電源を一度直流に変換してから戻すことでクリーンな電源を生成するリジェネレーター方式を採用した電源システムとなっている(関連ニュース)。

完実電気ブースにはRegaのターンテーブルがズラリ。試聴システムにも使われた

その他、アナログ信号のDSD/PCM変換や出力機能を搭載し、デジタル/アナログを1台に兼ね備える多機能フォノアンプ「NPC(NuWave Phono Converter)」なども試聴システムに組み込んでいた。

PS Audioからは最上位電源システムや多機能フォノアンプが出展された

デジタルストリームは今年発売の光電型カートリッジ「DS-W2」を出展(関連ニュース)。試聴スペースではTechDASのターンテーブル「Air Force III Premium」にDS-W2をセッティングし、レコード再生を行った。また70万円のフラグシップモデル「DS Master1」も合わせて出展されていた。

「DS-W2」を「Air Force III Premium」に取り付けて実演

最上位の「Master1」も出展された

アイコールは同社が製造するレコードアクセサリーを出展。バキューム方式でレコードの汚れを吸引し、同時に除電を行うレコードクリーニングマシン「“Clean Mate”IQ1100A」は、ブースで実演も行っていた(関連ニュース)。

真空でレコード汚れを落とす「“Clean Mate”IQ1100A」

ハイ・ファイ・ジャパンは「価格を抑えながら上位モデルに近い性能を目指した」という今月発表したばかりのフォノアンプ「OBH-8 mk2」(関連ニュース)をはじめとするCREEK製品を展示したほか、試聴スペースにはACCUSTIC ARTSのフォノアンプ「TUBE PHONO II」やモノアンプ「AMPII MK3」を出展した。

ハイ・ファイ・ジャパンはCREEKやACCUSTIC ARTSの製品を出展

トライオードは4階にて、同社製品や同社の取り扱うKRONOSのベルトドライブ・ターンテーブル「SPARTA」、SPENDORのスピーカー等による試聴会を実施。参考として、カクテルオーディオのマルチメディアプレーヤー「X45 Pro」で対応が決まったばかりというMQA CDの再生も行われた。

同社の扱う製品で試聴システムを用意したトライオードブース

また、コンパクトな真空管プリメインアンプ「Ruby」のカラーバリエーションモデルとなる「Pearl」を参考出展。塗装の違いから価格はRubyよりやや高めとなる予定で、今年秋頃の発売を見込んでいるという。

ベースモデルの赤から一点、白く染められた「Pearl」

エイ・アンド・エムとマイソニック・ラボは合同でブースを出展。AIR TIGHTのアンプやドイツ・トランスローター社の重厚なターンテーブル「DARK STAR」、My Sonic Labのフラグシップ・カートリッジ「Signature Gold」等を組み合わせたシステムにより試聴会を行った。

エイ・アンド・エムとマイソニック・ラボの合同ブース

AIR TIGHTから今後発売を予定している製品として、真空管パワーアンプ「ATM-300R」を参考出展。ブランド30周年を記念して生産していた「ATM-300 Anniversary」(関連ニュース)をベースに、各所にさらなる改良を加えた製品になるという。

30周年記念モデルをベースにした参考出展製品「ATM-300R」

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