公開日 2026/04/30 12:00

究極の「音」は電源から。出水電器が贈るロジウムメッキ・ブレーカーの衝撃

小原由夫氏が個人宅の電源環境を見直した。その結果は…

オーディオシステムの持てる性能をフルに引き出すには、動作の源になる電源整備は特に重要なファクターだ。オーディオ評論家・小原由夫氏は、個人宅専用の“マイ柱上トランス”(※)、オーディオ専用回路や専用アースなど、出水電器が提唱する音質改善策を逐次導入し"体質改善"と"体力増強"を図ってきた。そして遂に、ロジウムメッキ接点のブレーカーが登場し、その導入を決意した。最新の音質改善策が生み出す、驚くべきポテンシャルをレポートする。

※「マイ柱上トランス」「マイ柱」とは

近所の10〜20軒ほどで共有する「柱上トランス」を、自分の敷地内に電柱を建てて新設して個人宅専用とする、出水電器が提唱する究極のオーディオ電源供給方法。「マイ柱上(ちゅうじょう)トランス」とよばれる。略して「まいちゅう」。近隣からのノイズの回り込みや、電源自体の質の劇的向上が望めるため、音調変化や色づけのない、愛機本来の実力を引き出し、動作の根本的なステージアップを実現する。

設置費用はケースバイケースだが、目安として120万円±10万円。約90万円という例もある。柱上トランスは電力会社から借りる形式になるため、電力会社が管理を行い、メンテナンスやランニングコストは不要となる。つまり、マイ柱を導入しても、毎月の電気料金はまったく変わらない。

「屋内電源工事」と「マイ柱」のどちらを優先すべきかは、相乗効果のため一概には言えないが、どちらか片方を優先する場合には、先に屋内電源工事がお薦め。予算に応じてステップアップもできる。

記事は『オーディオアクセサリー大全2025〜2026』(2024.07.30発売)からの転載です

マイ柱上トランス導入から20年、次なる一手は「接点の刷新」

2006年の新築時、いわゆる『マイ柱/マイ柱上トランス』の工事を出水電器に発注して以降、2回目の改善工事を先般実施した。前回は10年ほど前、通電部全てのネジをオリジナルのチタン製に交換すると共に、圧着端子やブレーカーの振動対策を行っている。

   
オーディオ評論家・小原由夫氏(写真左)。小原氏の自宅兼仕事場に導入されている「マイ柱上トランス」(写真右)。今回、最新アイテムによる分電盤の改修で、さらなる電源の音質向上を図った

 今回の具体的な工事内容は、屋内引き込み線直後の主開閉器の交換と、専用分電盤ブレーカー(5基)の交換である。これら回路の接点部が、出水電器/島元さんの特注による国産メーカー製オリジナルのロジウムメッキ仕様に改められたのが最大のキーポイントだ。

本題に入る前に、出水電器の電源工事の特徴を列挙する。

@電力会社への申請で、電柱からの引き込み線をCVまたはCVT22スケアという太いケーブルに張り替え(一般的なケースはほとんどがCV14スケア以下)

Aメーター一次側/二次側の幹線張り替え(オーディオ専用回線もCV22またはCV14で張り替え)

以上はつまり、屋内への引き込み線の線径を太くするということ。こうすることで、オーディオ以外の家電機器の電力消費等で生じがちな電圧降下や電圧変動を防ぐことができ、音ヤセ等の原因を排除できる。これを裏返せば、屋内配線だけをどれほど太くしたり工夫をしたりしたところで、一次側の対策抜きではそこがボトルネックになりかねないということだ。

とはいえ、@とAは一戸建住宅にのみ適応できる内容で、共用部分が多い集合住宅等での施工は難しい。逆に言えば、一戸建で上記の工事をしない手はないと私は考える。さらにその上の究極の対策が、マイ柱/マイ柱上トランスの設置で、電力会社への申請等の勘所を熟知し、幹線の交換を含めたさまざまなノウハウを持つ出水電器だからこそ可能なスペシャル工事といえるのである。なお、マンションでの電源工事も豊富な経験があり、驚くほどの効果を得られるとのことである。

 
屋外にある主開閉器部分。写真は交換前で、                    主開閉器を、出水電器特注の「単三75Aロジウム
音質で吟味されたものを使用していた                               メッキNFB」に交換後

世界初、オール・ロジウムメッキ接点がもたらす技術革新

引き続き特徴を列挙する。

B接地抵抗2Ω以下を目標とするオーディオ専用アース工事

C家庭用分電盤のノイズ対策を始め、通電部全てにチタンネジを使用

D主開閉器(契約ブレーカー)をロジウムメッキNFB(ノー・フューズ・ブレーカー)に交換

Eオーディオ専用分電盤もロジウムメッキELB(漏電遮断器付き)に交換し、メインブレーカーを省いて接点を減らす

その上で、単相3線式の赤相と黒相のいずれかに相を合わせて結線することが重要と同社は提唱する。これが合っていないと、位相が揃っていないような微妙な音のズレを感じるという。

今回拙宅で行った工事はDEで、ロジウムメッキNFBは75Aタイプに交換。分電盤のブレーカーも含め、全てロジウムメッキにチタンネジという仕様になった。なお、Bは18年前の新築時に施工(実測で1.数Ω)、Cは10年前の改修工事時に既に実施済みだ。

 
出水電器が国産メーカーに特注した、全ての電極を       出水電器特注による「ロジウムメッキELB 20A」
ロジウムメッキとした主開閉器用「単三75Aロジウ         (¥57,200・税込、単相ELB)
ムメッキNFB」(¥115,500・税込)

改修前のオーディオ用分電盤の内部。銅製のバーを使わずツイストペアの太いケーブルで手配線し、同相給電されていた。右側2個は200V
全てのブレーカーや配線を取り外した、改修中の分電盤
改修後の分電盤の内部。出水電器特注の「ロジウムメッキELB 20A」に全て交換し、同相給電。右の1個のみ200Vで供給

「見える音」への到達。日ごとに浄化される驚異のサウンドステージ

二人がかりの工事に要した時間は5時間弱で、各部をチェックした後に、出水電器/島元社長の立合いのもと、音出しをした。

工事直後の音は、ステレオイメージの奥行きが一段と深く立体的になり、描くキャンバスが拡張された感じだった。また、声や楽器の質感や音色がすこぶるナチュラルになり、出音がまったくの自然体という印象を持った。

そう感想を述べたところ、「ロジウムメッキの接点が落ち着くまで1ヵ月ぐらいかかると思われます。音が刻一刻と変化していきますが、きっとご満足いただけると思いますし、今回の工事で世界最高水準の電源環境になったという自負があります」と言って安心して帰路に着かれた。

驚いたのは翌日以降の音の変化だ。ダイナミックレンジの拡大が顕著で、聴感上の音圧が高まったような印象を受けたのが2日目。その後も日に日に音が変化していき、どんどん音が浄化され、滑らかさと細やかさがもたらされるようになっていった。質感再現は一段と精緻になっていくのが分かったし、ダイナミックレンジもさらに拡大していったのである。それが日毎に良くなっていくのを実感するのが楽しくて仕方がなかった。

とにもかくにも一番嬉しかったのは、私がここ数年標榜する音の可視化、すなわちサウンドステージの中に音像がリアルに浮かび上がって音場を形成する様子、端的に言えば『見える音』がより鮮明に感じ取れるようになったことだ。ゴールに到達したと言い切るのは早計だが、目指す理想的な音にまた一歩近付いた気がする。

オーディオシステムを活かすも殺すも、電源が肝心と私は思っている。システムのポテンシャルを引き出すのは、エネルギーの源である電源に他ならないからだ。ルームアコースティックという要素ももちろん無視できない肝心なパラメータではあるが、さまざまな理由から現状の部屋になかなか手が付けられないという状況ならば、システムを変更する前に、電源の屋内配線を今一度吟味してみてはいかがだろう。

出水電器のサービスとオリジナル商品

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━<電源工事・アース工事>
オーディオ電源工事の提案者であり、1,000件近い実績と豊富な経験を持つ出水電器による最先端のオーディオ用電源工事を全国で実施中。個人宅専用の柱上トランス、通称"マイ柱"電源、専用回路増設、オーディオ専用アース(雷対策も施工可)など、一戸建てからマンションまで、予算や現場条件に応じて施工し、外観重視の隠蔽配線も実施可能。

★詳細は出水電器のウェブを参照。またはお問い合わせを

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

<アイソレーショントランス>
厳選した特注の禅トランス、特注ロジウムメッキのオーディオ用ブレーカースイッチ、ロジウムメッキ入出力端子を搭載するカスタム設計。従来のトランスにありがちな音調変化などの弱点を徹底排除している。

CT-0.2V(0.2KVA、¥154,000・税込)

 性能の基本部分となるトランスは上級機と同じで、シャーシ、コンセント、スイッチなどをよりリーズナブルなものとし、価格を抑えたモデル。オーディオアクセサリー銘機賞2024でグランプリ受賞。
●搭載トランス:特注禅トランス●容量:最大200W●電圧(受注時に変更可):入力100V/出力100V●特注仕様:入力200V(国外使用は別)、 出力115V/117V/200V/230V/240V●入力端子:フルテック製FI-06 NCF(R)〔ロジウムメッキ・NCFインレット〕●出力端子:フルテック製FPX(R)〔ロジウムメッキ2口コンセント〕●特注ロジウムメッキ両切りブレーカースイッチ●サイズ:210W×110H×127Dmm、約4.1s ※入出力の電圧特注は別途費用が掛かります。要お問い合わせにて

CT-0.2sv 上級機(0.2KVA、\313,500・税込)

200Wの特注禅トランス、ロジウムメッキのフルテックGTX-S NCF(R)コンセント、FI-06 NCF(R)インレット、日幸電機特注ブレーカースイッチなど最高品質の部品と、徹底して振動対策した筐体。新時代のアイソレーショントランス」と評される自信作。オーディオアクセサリー銘機賞2020でグランプリ受賞。
●サイズ:100W×230H(スパイク含む)×195Dmm、約5s ●その他の仕様は「CT-0.2V」に準ずる ※入出力の電圧特注は別途費用が掛かります。要お問い合わせにて

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<分電盤関連>
豊富な施工経験と実績が生きる、違いの分かる電源工事のためのオリジナルアイテム。

出水電器特注 ロジウムメッキELB 20A
(¥57,200・税込、国産メーカー製造、単相ELB)

世界初のオール・ロジウムメッキ接点の漏電ブレーカー。音質重視で出水電器が以前から国産メーカーに交渉して実現した特注製造品。このブレーカーの特徴は、ロジウムメッキ接点に加え、メインとなるELBを省けるので、音質向上の効果がさらに大きい。オーディオアクセサリー銘機賞2024で特別賞を受賞。★出水電器の新製品ロジウムメッキELB/NFBは、全て国産メーカーによる特注製品です(改造品ではありません)

出水電器特注 単三30A ロジウムメッキELB
(¥94,600・税込、国産メーカー製造、
単相3線式ELB)

特注のオール・ロジウムメッキ接点による、単相3線式の漏電ブレーカー。新設はもちろん、分電盤の改修にもたいへん効果的。

新製品 出水電器特注ロジウムメッキNFB
(40A〜100A、他のAはご相談)
(¥115,000・税込、国産メーカー製造)

特注のオール・ロジウムメッキ接点による配線用遮断器(MCCB)。電源は上流を改善すれば、下流の全てに効果を及ぼし、驚くほど効果があります。主開閉器の新設や改修に。

 
ロジウムメッキELBの施工例(分電盤改修)。分電盤だけでも、出水電器のオリジナル対策が一杯。
従来の電源工事とは異次元の向上を実現

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

★出水電器の「電源工事」は進化し続けています。以前、出水電器で「電源工事」された方で、改修をご希望の場合は「特別価格」で対応致します。
取り扱い:(有)出水電器  ファイルウェブ・ドットショップ

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