• ブランド
    特設サイト
ガジェット 公開日 2023/01/23 16:19

Switchの“Joy-Conドリフト”問題、対策済みのスティック部品が海外発売

ポテンショメーターでなくホールセンサー採用
Gadget Gate
Munenori Taniguchi
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
中国のGuliKitなるゲーム周辺機器メーカーが、Nintendo SwitchのJoy-Conのスティック部の交換用パーツを発売している。

SwitchのJoy-Conスティックといえば、Switchが最初に発売された当時から「ドリフト」と呼ばれる、スティックに触れてもいないのに入力が行われ、キャラクターが動いてしまう問題が発生し、一時は集団訴訟にまで発展していたのを覚えている方もいるだろう。しかし、このGuliKitが販売する交換用スティックパーツ「GuliKit Hall Joystick for Joy-Con」は、ユーザーをドリフトの悩みから解放するかもしれない。

Switchだけでなく、PlayStationやXboxのコントローラーでも発生するドリフト現象は、スティックへの入力を電圧信号に変換するポテンショメーターと呼ばれる部品の、電気的な接点部分が物理的に摩耗・劣化することで発生する。

しかし本製品では、スティックの入力変換にポテンショメーターではなく、ホールセンサーと呼ばれる、非接触形の変換素子を用いているのが大きな違いだ。ホールセンサーは磁気センサーの一種で、電流を流したホール素子が、干渉する磁束の強度に比例して電圧を出力する特性を利用する。非接触であるため、Joy-Conのスティックのようなドリフト現象が発生する可能性は非常に少ないというわけだ。

じつは、このホールセンサーは、30年も前にゲーム機のコントローラーに採用されていた。それが、セガがサターン用ゲーム『NiGHTS into dreams…』に合わせて発売した「セガマルチコントローラー」、通称「マルコン」だ。マルコンは左の十字キーの上にアナログ操作キー(スティック)が追加されており、『NiGHTS』やほかのアナログ入力対応のゲームで使うことができた。

iFixitは昨年8月、セガが30年も前にドリフト問題を解決していたとする記事を公開し、マルコンやその後に出たドリームキャスト用のコントローラーを紹介している。

またGulikitは、これまでにドリフトが発生しないゲームコントローラーとして「GuliKit KingKong 2 Pro Controller」を発売している。ただし、これはJoy-Conのドリフト問題を解決するものではなかった。

よって、新たに発売された「GuliKit Hall Joystick for Joy-Con」で、ようやくSwitchのドリフト問題が解決できるようになったと言えそうだ。ただし、Joy-Conのスティックの交換はそれほど簡単な作業ではないため、もしチャレンジしようと思うのなら、むやみに分解しようとするのではなく、iFixitが公開している動画などを参考にすると良いだろう。ただし、作業はあくまで自己責任であることを忘れずに。

ちなみに、「GuliKit Hall Joystick for Joy-Con」は米Amazonで29.7ドルで販売されている(日本のAmazonでも商品は見つかるが、記事執筆時点では在庫切れの状態になっている)。

Source: GuliKit
via: Gizmodo

この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

トピック

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 Apple MusicとiCloud+を使ってる? なら「Apple One」にした方がおトク!
2 手の届きやすい価格で迫力満点サウンド!AVIOT「TE-W1」「TE-W1-PNK(ピヤホン8)」を徹底レビュー
3 ソニー、4KからフルHD+ディスプレイに回帰したフラグシップスマホ「Xperia 1 VI」
4 女子プロゴルフ「ブリヂストンレディスオープン」5/16から4日間の放送・配信予定
5 【moraアニソンTOP10】アクセル全開すぎる『ガールズバンドクライ』に“爪痕”つけられた人、続出中!
6 レコード再生で使う「フォノイコライザー」の役割とは? 選び方のポイントは?
7 カロッツェリア、Apple CarPlay/Android Auto対応のディスプレイオーディオ「DMH-SZ500」
8 Apple Musicが「史上最高のアルバム100枚」を発表。10日間にわたり10作品ずつ公開
9 高まった装着感とリーズナブルな価格。Shokz「OpenFit Air」は“ながら聴き”イヤホン最良の選択肢
10 LG、360度回転アーム搭載の4Kプロジェクター「CineBeam Q」。超小型でバッテリーも内蔵
5/17 11:27 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー192号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.192
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX