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公開日 2011/01/07 14:47

【CES】JVC、フルHD 3Dビデオカメラ「TD1」発表 − プロジェクターやディスプレイを含めた「3Dワールド」訴求

2D/3D変換機能搭載ビデオカメラも登場
ファイル・ウェブ編集部:風間雄介
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ビクター・JVCは、International CESの同社ブースで、フルHD 3D動画や3D静止画の撮影が行えるビデオカメラ「GS-TD1」を公開した。3月に米国で販売を開始する。価格は2,000ドル程度を見込む。

■フルHD 3D撮影対応のビデオカメラが登場


フルHD 3D撮影対応野ビデオカメラ「GS-TD1」
GS-TD1には、同社の新たな映像エンジン「FALCONBRID」を搭載。昨年、日本で発表されたLSI「HDカメラ用 次世代ハイスピード・プロセッサー」(関連ニュース)と同じものと思われる。

写真から見て分かるとおり、3D撮影を行うため2つのレンズを搭載。レンズは2D撮影時、3D撮影時ともにF1.2と明るいことが特徴だ。撮像素子も2つ搭載し、裏面照射型のCMOSセンサーを備えているという。3D動画撮影時の記録フォーマットは「MPEG-4 MVC」に対応。ビットレートは最高画質モード時で約34Mbpsに上る。

3D動画撮影時にも5倍の光学ズームを使用可能。ディスプレイは3.5インチの裸眼3D液晶で、画素数は約92万。64GBのフラッシュメモリーを内蔵し、SD/SDHC/SDXC対応のメモリーカードスロットも備える。

このほか、レンズは1つだけながら、カメラ内でリアルタイムに2D/3D変換することが可能なビデオカメラも発表した。米国での型番は「GZ-HM960」となる。2月に発売予定で、価格は950ドル程度。

2D-3D変換機能を備えたフルHDビデオカメラ「GZ-HM960」

「GZ-HM960」はAndroid端末での操作にも対応している

撮像素子は約1060万画素の裏面照射CMOSセンサー。レンズはGS-TD1と同様に、F1.2と明るく、ワイド端が29.5mmと広角のものを採用している。同社ブースでは、低照度化のノイズの少なさをアピールするデモが行われていた。

ディスプレイは3.5インチ、約92万の裸眼3D液晶。フラッシュメモリーは16GBと少なめだが、SD/SDHC/SDXC対応カードスロットを搭載している。Android端末用のアプリで操作を行うことも可能だ。

さらに同社は、「FALCONBRID」のパワーを連写機能強化に振り向けたコンセプトモデル「GC-PX1」も発表。撮像素子は1,060万画素のCMOSセンサーで、10倍高額ズームレンズを搭載。1,000万画素の静止画を毎秒30コマ撮影できるほか、解像度を落とせば300fpsの動画を撮影することが可能という。

連写性能を高めたコンセプトモデル「GC-PX1」

なお3Dビデオカメラの詳細については、会田肇氏が別項で詳しくレポートする予定だ。

■21対9アスペクトのパッシブ型3Dディスプレイ

パッシブ型の3D液晶ディスプレイも2機種を展示。「Xinema3D」というシリーズ名が付けられていた。いずれも米国で2011年夏頃の販売を計画している。

65インチのパッシブ型3Dディスプレイ

シネスコアスペクトの3Dディスプレイも紹介

65インチ、16対9のモデルはLEDバックライトを搭載し、ローカルディミングにも対応。また11n対応のデュアルバンドWi-Fiを内蔵し、ネット接続機能も備える。

もう一機種、50インチのモデルは、アスペクト比が21対9のシネスコ仕様。解像度は2,560×1,080で、LEDバックライト、11n対応Wi-Fi機能も備えている。フルHD映像を視聴している際は、画面の端にウィジェットを表示することも可能だ。

同社の現地係員に、パッシブ型は解像感が低下するのではと尋ねると、「3Dの映画を見るときに解像度はそれほど重要とは思わない」と一刀両断されてしまった。

3Dディスプレイだけでなく、米国では46V型の「LT-46E910」など、JVCブランドの液晶テレビが販売されている。日本ではすでにテレビ事業から撤退しているが、米国ではしっかりと命脈を保っていることになる。

米国では液晶テレビの販売を継続している

DLA-X9も3Dワールドの一翼を担う

3Dイメージングでは、すでに日本でも発表されている3D対応のD-ILAプロジェクター「DLA-X9」「DLA-X7」などを展示。X9には米国らしく、パナモーフ社のレンズアダプターが装着されていた。

業務用機器の開発で培った、同社の高い2D-3D変換技術がアピールされていた

■ラスベガスに「RyomaX」見参

そのほか、オールインワンAVシステム“RyomaX”「RY-MA1」も展示。同製品は日本国内向け商品だが、米国での反応を知るために展示を決めたのだという。ラジオ放送とIP通信を組み合わせることで動画や関連データなどを表示できる「MELINK」機能をアピールしていた。

RyomaXがラスベガスにやってきた!

MELINK対応のチューナーボックス「RY-TD1」

さらに、昨年12月の発表会で開発がアナウンスされた、MELINKに対応したチューナーボックス「RY-TD1」がCES会場で披露された。

同社説明員にRyomaXのサービスパートナーの最新情報について尋ねたが、MELINKサービスは金沢工業大学 虎ノ門事務室が事務局となっているため、メーカー側からパートナーなどについて回答することはできないという。今後発表されるであろう追加情報を待ちたい。

デモは日本語のまま。TOKYO FMのデモコンテンツが再生されていた

ちなみに「MELINK」という名称は、米国では別会社がすでに商標を取得しており、使用できないという。このためデモでは「New Network Service」と表記されていた。

■アメリカンなデザインのヘッドホン/イヤホンも展示

オーディオ関連では、ウッドコーンスピーカー採用システム「EX-S1B」やマイクロコンポ「UX-J51」、日本ではケンウッドブランドで販売されている「RD-K525B」など、iPhone/iPodドック対応機器を多数展示。

iPhone/iPodドック搭載のオーディオ機器が多数揃う

同社のヘッドホンラインナップがズラリ

ヘッドホンも多数展示。日本で販売されているモデルのほか、ノイズキャンセルヘッドホン「HA-NC260」「HA-NC120」は米国向けモデル。また、ゴツめのデザインでハードな印象の「XX」(XTREME XPLOSIVES)シリーズも展開。XXシリーズにはオーバーヘッドだけでなく、カナル型モデルもラインナップされている。

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