声優・安野希世乃さんが「OTOTEN2026」アンバサダーに就任。表現者の目線で音へのこだわり伝える
一般社団法人 日本オーディオ協会は、6月19日(金)から21日(日)までの3日間、東京国際フォーラムにて「OTOTEN2026」を開催する。
本件に関する記者会見が催され、声優・安野希世乃さんがアンバサダーに就任すると発表された。また昨年から引き続き、ホロライブプロダクション所属のVTuber・AZKiさんもアンバサダーを担当する。
記者会見の冒頭、日本オーディオ協会会長の小川理子氏が挨拶。日本オーディオ協会は1952年に「良い音で音楽を聴く豊かなオーディオ文化を広め、楽しさと人間性にあふれた社会を創造する」ことをビジョンに設立。70年を超え、日本のオーディオ文化は、当時の暮らしの中心であったラジオからスタートして、ステレオコンポーネント、ポータブルオーディオとオーディオ機器の発展とともに成長してきた。
またメディアの形式も、放送から録音・再生、そしてインターネット配信と多様に広がってきた。小川会長も、「アナログからデジタルへの変換も、オーディオの世界が最も早く牽引して、まさに時代の進化とともに技術革新が進みました」と産業発展の歴史を振り返る。
一方で、AIの急速な進化にも触れながら、人間が持つクリエイティビティについても改めて強調する。「世の中の様々な物事からインスピレーションを受け取って、イマジネーションを膨らませ、今までにないことを形にして社会に実装するクリエイティビティ。それをAIや技術の力でもっと拡張できる無限の可能性に満ちた素晴らしい時代を私たちは生きています」とテクノロジーの進化を称揚するとともに、「情報処理はAIに任せられても、感動の領域は譲れないと思っています」と宣言。
「オーディオ製品も単なる装置ではありません。私たちは音を伝えて、音を聴き、音を感じ、心に届ける人にしか享受できない本物の感動を取り戻さなければならないのです」と、“人間にしか享受できない音楽体験”の豊かさを改めて強調する。
さらに、日本の誠実なものづくりの強さについて触れ、「ものづくりの精神は、もともと日本の美意識に備わっており、日本の強みとして発展してきました。効率や生産性の中でその良さが見失われそうになっていますが、これこそが世界中から注目されている見えない価値だと思います。この普遍的な価値を日本から再び世界へと発信していきたいと思います」と海外へ向けた積極的な情報発信を行っていくと表明する。
「オーディオが一部の愛好家に限らず、家族の幸せの真ん中にある日常として、あるいは若者たちの憧れにあってほしいと思います」と未来への期待を込めて締めくくった。
続けて専務理事の末永信一氏が、昨年の開催実績を振り返りながら、今年の重点トピックを紹介。昨年のOTOTENは、2日間で8,650人が来場、さらに39歳以下の若者が年々増えていると分析。今年は過去最大級の78社が出展、3日間開催で1万人を超える来場者を見込む。
一方で、「人数が多すぎて落ち着いて体験できない」というオーディオファンの声を踏まえ、初日19日を「プレミアムデー」として、1,100円の有料開催日とする。週末の20日、21日については従来通り無料にて参加できる。
今年の見どころとして、(1)オーディオの進化がもたらすライフスタイル提案、(2)未来を切り開く音の技術、(3)音を磨き上げる匠の技術の3点を紹介。(1)ライフスタイル提案については、オープンイヤー型やイマーシブオーディオなど、新しいカテゴリの製品の登場に伴って変化するライフスタイルを積極的に紹介していくという。
(2)未来を切り開く音の技術については、建設業や宇宙開発など、異業種からオーディオに参入してくる企業が増えていることについて触れ、新しいオーディオの事業展開を紹介。(3)音を磨き上げる匠の技術については、「ザ・オーディオ」の魅力、アーティストの思いを忠実に伝える匠の技を感じてほしいと訴える。
そのほか、凛として時雨のドラマー・ピエール中野さん、ジャズボーカリスト・情家みえさんのスペシャルライブやトークイベントも予定されている。
声優/歌手の2つの目線で、音へのこだわりと魅力を発信
最後に、アンバサダーに就任した安野希世乃さんと小川会長のトークショウが開催された。
安野さんは録音現場やライブなどでイヤホンが必須のものとなっていることに触れ、「本当に個性が全然違うなと感じています」と鋭く指摘。そのうえで「聴き心地よく、楽に聴かせてくれるものを大切にしています」と機材へのこだわりを熱く語る。
自身の声質については「ハスキー成分がある声質だと思っています」と分析、その日に収録する環境等によって、こういうボーカルを載せたい、あるいはテクニック的にこういう声づくりをしたい、エンジニアさんと音作りについて意見交換を交わすことも多いと明かす。「今日は“可愛らしくうるうるにしてください”」といったリクエストをするなど、制作時の貴重なエピソードも披露した。
また安野さんは歌手としても活動しており、「歌ごとの人物に寄り添う、ということを大切にしています」と表現者としての心情を表明。若々しい感じの音にするか、あるいはしっとりとした大人の女性を表現するか、歌い方はもとより音作りについてもこだわりながら、「自分の殻を破って表現できる」表現者ならではの楽しさを語った。
OTOTEN2026では、安野さんのトークショウも予定されている。安野さんは、声優としてのマイクの向き合い方や、アーティストとしての表現と音をかけ合わせたときにどういう表現ができるかを話したい、と熱意を語るとともに、新しい音にまつわる技術を出展社の皆さんからぜひ聞きたい!と目を輝かせた。
小川会長も、「イヤホンは若い人たちにとっての日常になっていますが、OTOTENでは本格的な “これぞオーディオ!” というものがたくさん展示されているので、ぜひそういう世界にも飛び込んでいってほしい」と、史上最大規模の開催となるOTOTENへの期待を力強く語った。
































