最近、街灯に虫が寄りついてないような…。理由がわかりますか?
長寿命で低消費電力でコンパクト、と3拍子揃った「LED照明」。2010年代から白色電球を置き換える形で急速に普及してきましたが、一般照明用蛍光灯の製造・輸出入が2027年末までに段階的禁止されることから、改めて需要が急速に高まっています。
ところで、LED照明のメリットは前述した長寿命・低消費電力・コンパクトの3点だけではありません。すでにお気付きの人もいるはずですが、LED照明には「虫が寄りつきにくい」効果があるのです。
飛行能力を備えた昆虫の多くは走光性、すなわち光に向かう性質を備えていますが、特に紫外線など短波長光を強く感知します。そして飛ぶときや花粉や蜜の位置を見つけるときに紫外線を目印にするといわれていますが、LED照明が発する光には紫外線がほぼ含まれないのです。白熱灯や蛍光灯はわずかとはいえ紫外線が含まれるため、それをたよりに虫が寄ってきていたわけですね。
LED照明が特定の波長だけ強く出すことと、指向性が強い光を発することも、虫を寄せ付けない原因のひとつと考えられます。直下は明るくても他の方向はさほど明るくならない(光が拡散しにくい)照明であれば、虫には気付かれにくいというわけです。
街灯もLED照明に置き換えられつつある昨今ですが、確かにひと昔前は街灯の周囲にわんさか虫がたかっていたような……これから羽虫が多くなる季節、暗闇に煌々と光る街灯の周囲に動く影が少ないことを自分の眼で確認してみては?
