• ブランド
    特設サイト
公開日 2017/03/21 19:45

走るリスニングルームやコーネリアスと作ったオーディオチェックレコードも。テクニクス発表会詳報

「ハイレゾ」と「アナログ」を牽引
編集部:小澤貴信
  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE
パナソニックは本日、テクニクス製品の発表会を開催。アナログプレーヤー「SL-1200GR」(関連ニュース)、プリメインアンプ「SU-G700」(関連ニュース)、スピーカーシステム「SB-G90」(関連ニュース)を発表した。本記事では、発表会の模様についてお伝えしたい。

Technicsブランドより「SL-1200GR」「SU-G700」「SB-G90」の3機種を発表

発表会の冒頭では、パナソニック(株)役員 テクニクスブランド事業担当の小川理子氏が登壇。テクニクスブランドのビジョンと新製品の狙いについて説明した。

パナソニック(株)役員 テクニクスブランド事業担当 小川理子氏

小川氏は2015年に新生テクニクスが誕生して以降の製品展開について紹介。ハイレゾとアナログの両面から、テクニクスの製品を充実させてきたことをアピールした。

また、アビーロードスタジオへの「SL-1200GAE」の納入、ベルリンフィルとの協業および「デジタルコンサートホール」へのサポートなど、テクニクスの取り組みも改めて紹介。2017年内にはベルリン・フィルハーモニー・ホール内の映像スタジオにパナソニック製の最先端4K/HDR技術・機器を導入し、デジタルコンサートホールの配信を行う予定であるとした。

アビーロードやベルリンフィルとの協業について紹介

小川氏は、音楽鑑賞環境の変化とHi-Fiオーディオを取り巻く環境についても言及。余暇活動の参加実態の調査(レジャー白書2016)では、2014年に音楽鑑賞が12位だったのが、2015年には8位まで上昇したことを紹介。小川氏はこの結果を「音楽ストリーミングサービスが後押しした結果では」と分析した。

またハイレゾ音源のダウンロード配信が2015年から飛躍的に伸張したこと、アナログレコードの販売がやはり2015年を境に大きく伸びたというレポートも紹介。新生テクニクス登場の2015年がひとつのターニングポイントになったと述べた。

ストリーミング配信などに後押しされ、音楽鑑賞の人気が上昇していると分析

2015年を境にハイレゾとアナログレコードの両方が大きな伸長を見せた

また、アナログレコードがなぜブームなのかを分析し、「ストリーミングを聴いて気に入った作品をレコードで購入すると言う方も増えているそうです。若い方にとっては、レコード再生を行う際の一連の作業が儀式として新鮮だという声もあります」と述べ、アナログレコードは一過性のブームではないとした。

アナログレコードのブームは一過性ではないと分析

そしてHi-Fiオーディオ市場におけるハイレゾとレコードという新潮流を、これら音源を高品位再生できる製品を提供することで牽引していくと述べた。

テクニクスは、アナログ/ハイレゾの両方をカバーするラインナップを用意する

またテクニクスのアンバサダーを務める世界的なピアニスト、アリス=紗良・オットさんのビデオレターも上映。オットさんは「テクニクスのRediscoveryという思想に共感していて、一緒に音楽の感動を伝えていきたい」とコメントを寄せた。

アリス=紗良・オットさんのビデオレターも上映

各製品の内容に関するプレゼンテーションは、テクニクスのCTO/チーフエンジニアである井谷哲也氏が行い、コンセプトや製品概要について説明した。詳細は各製品のレポートでお伝えしている。

パナソニック(株)アプライアンス社 ホームエンターテイメント事業部 テクニクス事業推進室 CTO/チーフエンジニア 井谷哲也氏

同社の宮地晋治氏は、テクニクスのマーケティング戦略についてプレゼンを行った。宮地氏は「Hi-Fiオーディオは体験しないと違いがわかりません。2017年はさらに身近にテクニクスのサウンドを体感できる取り組みを行っていきます」と紹介した。またターンテーブルについては、レコードショップへの提供を行うなど、さらにタッチポイントを広げていくという。

幅広い製品ラインナップによって、マニアから音楽ファンまで幅広く訴求

パナソニック(株)アプライアンス社 コンシューマーマーケティングジャパン本部 AVC商品部 部長 宮地晋治氏

東京・大阪のパナソニックセンターのリスニングルームについては、今日発表の製品が明日より試聴できる。また、東京・大阪にとどまらず全国でテクニクスのサウンドを体験してもらうべく、移動式リスニングルーム「テクニクス・サウンド・トレーラー」を用意した。これはトレーラー式のキャンピングカーの内部をリスニングルームに改造したもの。R1シリーズやG30シリーズを体験できるという。現状は1台で、5月より全国の販売店やイベントに出張して、テクニクスの音を体験する場を提供していくという。

東京・大阪のパナソニックセンターでは明日から新製品の試聴が可能

移動式リスニングルーム「テクニクス・サウンド・トレーラー」を会場で披露(外観のみ)

また、小山田圭吾氏によるCORNELIUS(コーネリアス)とコラボしたオーディオチェックトラックのレコードも製作。テクニクスのレコードプレーヤーを購入したユーザーにプレゼントを行う予定という。

小山田圭吾氏によるCORNELIUS(コーネリアス)とコラボしたオーディオチェックトラックのレコードも製作





この記事をシェアする

  • Twitter
  • FaceBook
  • LINE

関連リンク

クローズアップCLOSEUP
アクセスランキング RANKING
1 女子プロゴルフ「パナソニックオープンレディースゴルフトーナメント」、4/26からの放送・配信予定
2 売価アップも品薄も問題にしないアキュフェーズの強さに感服 <販売店の声・売れ筋ランキング3月>
3 ソナスの新製品スピーカー「Lumina II Amator」が鋭い立ち上がり <ハイファイオーディオ売れ筋ランキング3月>
4 Prime Video、『ゴジラ-1.0』ほかゴジラ邦画実写全30作品や、Prime独占EP配信の『岸辺露伴は動かない』第4期など5月配信
5 ゲオ、43V型で4万円を切る狭額縁デザインの4K液晶テレビ
6 Anker、最大半額セールを楽天で実施中。完全ワイヤレスイヤホンは割引でさらにポイントアップも
7 『鬼滅テレビ -柱稽古編放送直前SP-』5/4 13時25分から無料配信。公開生放送の観覧受付開始
8 KEF、「LS60 Wireless」など一部スピーカー製品を値下げ。4月25日より
9 スカパー!、スティック型ストリーミング端末「スカパー!+(プラス)ネットスティック」を新開発
10 Netflixで「ご利用世帯の登録」画面が表示された場合の対処法は?
4/26 10:36 更新
MAGAZINE
音元出版の雑誌
オーディオアクセサリー192号
季刊・オーディオアクセサリー
最新号
Vol.192
オーディオアクセサリー大全2024~2025
別冊・ケーブル大全
別冊・オーディオアクセサリー大全
最新号
2024~2025
プレミアムヘッドホンガイドマガジン vol.21 2023 WINTER
別冊・プレミアムヘッドホンガイドマガジン
最新号
Vol.21
プレミアムヘッドホンガイド Vol.31 2024 SPRING
プレミアムヘッドホンガイド
(フリーマガジン)
最新号
Vol.31(電子版)
VGP受賞製品お買い物ガイド 2024年冬版
VGP受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2024年冬版(電子版)
DGPイメージングアワード2023受賞製品お買い物ガイド(2023年冬版)
DGPイメージングアワード受賞製品お買い物ガイド
(フリーマガジン)
最新号
2023年冬版(電子版)
音元出版の雑誌 電子版 読み放題サービス
「マガジンプレミアム」お試し無料!

雑誌販売に関するお問合せ

WEB
  • PHILE WEB
  • PHILE WEB AUDIO
  • PHILE WEB BUSINESS
  • ホームシアターCHANNEL
  • デジカメCHANNEL
AWARD
  • VGP
  • DGPイメージングアワード
  • DGPモバイルアワード
  • AEX
  • AA AWARD
  • ANALOG GPX