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公開日 2014/09/05 00:07

<IFA>テクニクス復活のキーマンにインタビュー。名門ブランド復活の経緯や技術の詳細、今後の展開を聞く

国内の展開時期にも言及
インタビュー:山之内 正/構成:ファイル・ウェブ編集部:小澤麻実
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既報のとおり、パナソニックは名門オーディオブランド「Technics(テクニクス)」を復活させ、今年12月欧州市場向けに“R1シリーズ”と“C700シリーズ”の2ラインナップを投入する(関連ニュース)。そのキーマンである小川理子氏、井谷哲也氏、三浦浩一氏に、山之内正氏がインタビューを行った。

インタビューは調音にもこだわったというテクニクス特別試聴室で行われた。

写真奥左から井谷哲也氏、小川理子氏、三浦浩一氏。手前がインタビュアーの山之内正氏

新生テクニクスが“音楽”を大事にする理由

−− まず、テクニクスブランド復活に大きな拍手を贈りたいと思います。今回テクニクスがIFAでローンチされたことは象徴的だと感じています。というのは、欧州で非常に認知度が高いブランドだからです。

小川氏:我々の調査では、現在もドイツでは50%近く、イギリスでは64%以上のブランド認知度があります。そういった状況も鑑みて、今回リローンチの場所としてIFAを選びました。

−− そして昨日の発表会で印象的だったのは、技術のお話しもさることながら、音楽のエモーショナルな部分に大変力を入れていたことでした。素晴らしいことだと思います。今回コンセプトとして「音楽」を前面に押し出しているのはどういった理由があるのでしょうか。

小川氏:音楽は人生を豊かにしてくれるとても大切なものであり、音楽を愛する方のためにものをつくりたいと考えているからです。


Technicsブランドディレクター:小川理子氏
これまではどうしても技術やスペックデータが重視されており、耳で聴いて「ちょっとおかしいのでは?」と感じても、数字で表せなければフィーチャーできない時代でした。当時は感性的・情緒的な部分はちょっと脇に置いておいて…という空気があったように思いますが、私は1986年にパナソニックの音響研究所に入って以来、数字では表せない“音楽性”の部分をどう捉えるかということを、音楽心理の観点からずっと考えてきました。

音楽は人間の深い部分に届くもの。そこは絶対に忘れてはいけません。時代は変わり、パナソニックブースをご覧になっても“感性”という言葉が多数出てくるようになったと思います。技術と感性がようやくタッチしてきたと感じています。

−− ハイレゾの登場などによって、そういうものを伝えやすくなったというのもあるかも知れませんね。

次ページ新生テクニクスにはこれまでの蓄積が継承されているのか?

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