【若葉竜也×今泉力哉】下北沢の実在する場所で、さまざまな人や思いと巡り会う恋愛群像劇
サブスクで映画を観ることが当たり前となりつつある昨今、その豊富な作品数故に、一体何を観たら良いのか分からない。そんな風に感じたことが、あなたにもありませんか。本コラムでは、映画アドバイザーとして活躍するミヤザキタケルが水先案内人となり、選りすぐりの一本をあなたにお届け。今回は2021年公開の『街の上で』をご紹介します!
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『街の上で』
(配信:Amazon Prime Video / U-NEXT)
映画『愛はなんだ』『窓辺にて』、ドラマ『冬のなんかさ、春のなんかね』などで知られる今泉力哉監督が、下北沢を舞台に描く恋愛群像劇。下北沢の古着屋で働く荒川青(若葉竜也)は、恋人の雪(穂志もえか)に浮気をされた挙句、別れを告げられる。傷心のまま下北沢の街をさまよい日々を過ごしていたある日、自主映画の出演オファーを受ける青であったが……。
演劇や音楽など、さまざまなカルチャーで賑わう街・下北沢。再開発によって近年大きくその街並みが変化したが、下北沢でのオールロケ撮影を行った本作には、2019年当時の下北沢の風景が収められているのと同時に、一癖も二癖もある魅力的な登場人物たちによる会話劇を堪能できる。
ともすれば非日常にも感じられる、起こりそうで起こり得ない会話のやり取り。その絶妙なラインでしっかりとリアリティを感じさせてくれるのは、俳優陣や監督・スタッフの手腕もさることながら、下北沢に実在するお店や場所がもたらす恩恵が相乗効果を生んでいるからに他ならない。ある意味、下北沢も出演者の一人であると言っても過言ではないだろう。
主人公・青と共に、下北沢のありとあらゆる場所、人、思いと巡り会う130分。観ればきっと、下北沢という“街の上”へ行きたくなってしまうはず。
(C)『街の上で』フィルムパートナーズ
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| ミヤザキタケル 1986年生まれ、長野県出身。2015年より「映画アドバイザー」として活動を始める。 宝島社sweetでの連載をはじめ、WEB、雑誌、ラジオなどで、心から推すことのできる映画を紹介。そのほか、イベント登壇、MC、映画祭審査員、BRUTUS「30 人のシネマコンシェルジュ」など、幅広く活動中。 |
